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引き離される2人
「はぁ…っ…はぁっ…悠介」
「は…っは…睦月っ」
2人の荒い息が器材庫内に響き、2人は口付けを交わそうとしていた。
その時、
器材庫の扉が開き、先輩医師と榊が入ってきて2人は動きを止め
「な…」
「え…」
「間に合った。西園寺先生」
「江東さん、戻りますよ」
睦月は榊の呼びかけに首を横に振って拒否し
「いやっ。悠介といたい」
「江東さんっ」
榊は睦月を横に抱きあげ、抱きあげられた睦月は逃れようと身をよじるがビクとも動かず
「無駄です。自分、鍛えてますんで。さ、行きますよ」
「ま、待て!睦月を連れていくなっ」
悠介の制止の声を聞き、榊はさげずむような視線を悠介に送り
「西園寺先生、いくら理事長のご子息といえどちょっとおいたがすぎますよ?この子は大事な患者さんであなたは研修医です。研修医のあなたが患者さんに手を出していいわけがありません。一度冷静になられてください」
「冷静って!俺は別に取り乱しているわけでは…」
「西園寺先生、失礼させていただきます」
「え…?…っう」
先輩医師は悠介の腕をサッと消毒すると、隠し持っていた注射器を取り出して注射を悠介に打ち込んだ
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