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日常生活-3
新学期が始まり、もうすぐゴールデンウィークというある日。
「もしもし?」
俺の携帯にいつものように、あの人から電話がきた。
「晶くん!俺だよ」
「瑠衣さん……」
「何?その声は!」
俺の声で嫌なのがわかったのか、瑠衣さんはちょっと拗ねたような声を出してくる。
「何か用?」
「うん。あのさ今から会わない?」
瑠衣さんからのお誘い。
それは瑠衣さんの気が向いた時に俺は呼び出される。
俺と瑠衣さんは体を繋ぐだけの関係。
いつもなら、断らないんだけど……。
「あー悪い。父さんに呼ばれてるんだ」
嘘じゃない。
さっき急に呼ばれた。
「……お父さんから呼び出されたんなら無理強いできないじゃない」
瑠衣さんはそう言いながら、がっかりした声を出してきた。
「まぁいいや。晶くんの可愛い姿を思い出しながら1人でするからいいよ」
この人はっ!
「あのさ、わざわざ言うなよ!そんなことは」
「恥ずかしい?自分が抱かれてる時のをおかずにされてるのは」
本当は嫌だけど、瑠衣さんにならいいと思う。
いやいや。
いいとか思ったらダメだって!
「じゃあ、俺は行くからじゃあな」
「じゃあまた電話するよ」
そして俺は急いで父さんの元に向かう。
でも。
父さんなんの用なんだ?
しかも。
別邸にしていた方に呼び出すとかさ。
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