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虎 1
「さあさあ今夜はゆっくりはしていられない。こちらへ来なさい。」
宰相の部屋に入ってすぐに連れて行かれたのは、風呂場だった。
「奥まで念入りに支度を、壊されてはかなわん。治癒師を待機させよ。殿下がご満足なさったらすぐに治癒を。ああ、しっかり導尿もしておくのだ。」
何か騒がしさを感じながら奴隷に拘束されて仰向けになると、後口に何かが差し込まれた。
腹に生温い液体が注がれる。
ああ、そんな…。
「やめろ、洗浄は終わっている、やめろ。嫌だ!!ああ…。」
魔道具を渡されてから、人前での排泄は無くなっていた。
何故…。
奴隷達は言葉を発しない。
「腹の奥まで綺麗にしておかなければ、機嫌を損ねては首が飛びますぞ。」
虎の髭面とアンデルセンの顔が浮かんで、それに大人しく従った。
苦しい程に薬液を入れられて、腹の中を洗われる。
3度程して水が透明になった。
宰相は卑猥で狡猾ではあるが、身体を壊すような事はしない。
だが、あの虎は…。
憎しみで目が曇り、何をしでかすか分からない。
ああ…、貴方を殺した相手に、私は…。
いや、どれだけ犯されても、心までは犯させない。
と、また何かが後口に入れられた。
「な、何を…。これは、、いや、やめて!それは、嫌だ!」
張型だ。
罰として、それを入れられた事があった。
細いが、振動して欲を増長させられ、吐精したくて仕方がなくなるのだ。
「これで奥にまで薬を塗るのだ。痛みを和らげなければ気が持たぬ。じっくりと慣らしたかったが、また今度だのう。」
ヴヴ、ヴヴヴ…、、
ズブズブと、振動しながら後口に入り込むのを、切なく感じる。
心までは…、心までは…。
「ああ、ここが結腸じゃな、ヒヒ、さあ、抜くぞ。」
ヌクク…、ググ…、…ズポ!!
「うう、やああ…、ああ、アッ、アア!ヒャアアア!!!」
プシュ、プシャー!!!
「ヒヒ、潮を吹いたか。さあ、薬を入れよ。…ふん、これでしばらく様子を見てみよう。真っ赤に勃たせて、可愛らしい。おお、乳首も弄って差し上げましょうな。」
ヌクヌク、ヴヴ…
コリコリ、クリクリ…
「ヒッ…ヒイイ…、ウウ…、、アウ、ク、フウン、…ア、アウ、ウウン…。」
プシュ、、シュ…、、
「おや、可愛らしい声で鳴くのう、ヒヒ。ペニスを咥える練習も必要じゃ。さあ、今日はもっと喉奥へ入れてやろう。」
顎を上げられ、顔に跨るようにしてペニスを咥えさせられたのを、他人事のように感じた。
それから、どれ程そうしていたのかは分からない。
腹の奥に妙なうねりを感じる気がした頃、口からペニスを抜かれた。
「ヒヒ、震えておる。そろそろ絶頂かのう。いつもよりも良い薬を仕込んでやったからなあ。さあ、膨らませますぞ。」
…膨らませる?
と、腹の中の張型が、大きくなってきた。
長い張型が全て収まっていたらしい。
それだけでも苦しいのに、腹の奥が、苦しくて、熱くて、そして、酷く震え始めた。
「おお、そのように痙攣して、どれ、ペニスの中もほじくってやろうか、ヒヒ!」
ペニスへの鋭い刺激で、自分の状況を知った。
張型の振動を切られたが立つ事はもちろん、体を起こす事さえできず、胸がジンジンと熱を持ち、ペニスには管が入っていた。
「潮を吹かれては衣装が台無しじゃ、導尿が終わったらここは縛りなさい。それと、中のものは直前までそのままだ。」
ペニスを縛られて、鮮烈な痛みに意識がハッキリしてくる。
「あうう!!や、やめて…い、たい…とってえ…。」
「潮を吹く其方が悪いのだ。さあ、支度を!」
奴隷達に抱えられて、体を流し、着替えてソファへ座らされた。
ズグ…
「アアア!!…、アア…、アウウン、…クウウ。」
座った事で、張り型が更に奥へ入ったのだ。
その時だ。
「太子様がお見えです。」
「おお、来なさった。さあ、粗相の無いように。」
宰相が扉の向こうへ、機嫌の良い声を上げた。
ドカドカと足跡を立てて入って来た人物を見ると、体がすくむのか分かった。
「クク、念入りに支度をしたようだ、既に目が蕩けておる。
今日はかくれんぼと鬼ごっこをしたんだ。楽しかったなあ、また今度やるからな。
せいぜいどこに隠れるか考えておけ。」
そんな…、また、なんて…。
「おや、楽しそうな事を、おお、これが鹿肉ですな、ありがたい。早速調理させましょう。」
「さあ、風呂に入らずに来てやった。しゃぶれ。」
「あう…、はい。」
昼間の恐怖が蘇る。
逆らってはならないと、念を押された相手。
口ごたえしなければ、毎日の不潔な役割など無かったかもしれない。
逃げたいなどと言わなければ、あそこまでの絶望に震えながら犯される事も…。
ソファに座った男の股間に顔を近付けて、萎えていても自分と同じくらいのペニスに舌を伸ばし、舐めていく。
「キツく吸って喉まで入れるんだ、萎えていれば入るだろう。おい、噛み付く以外の事なら許してやるぞ。暴れて蹴り付けて来た気概はどうした。」
「なんと、そんな事を!罰しますか。」
「ふん、くだらん。そのくらいの方が楽しいというものだ。おい…、」
頭を掴んで顔を上げさせられる。
「俺はお前の国の者を何十何百と殺し、英雄になったんだ。憎くめ。」
「うう…、くっ…。」
ああ…、悔しい…、、憎い!!
目を逸らすしか出来ない自分が、情けなくて涙が溢れた。
「手もあげぬか。ふん、まあ、従順になったのならそれはそれで楽しみ方はある。さあ風呂に入るぞ。それにしても、よくもまあこれだけ臭いペニスを咥えられるものだ。」
頭を強く押し付けられると、成長途中のペニスで喉まで塞がれた。
憎い…、、
「ふん、憎め、お前は憎い相手に傅き、ペニスを舐めて生きて行くのだ。怠惰なお前には相応しかろう。」
喉奥を突かれる鈍い痛み、酸欠の苦しみ。
臭いペニスを舐めさせられ、侮蔑の言葉に一言も返せない。
が、1番酷いのは、それを凌駕する熱だった。
快感など…、嫌だ。
クイード、クイード…。
ニヤニヤした顔が、憎い…。
憎いのに…。
「殿下、こちらが例の。既に半分ほど中に。」
「仕込んでいたか、ふん、余程可愛いと見える。」
「それはそうです。みすみす壊されるのを見ておれません。やっと手に入れたのですからな。」
無力だ…。
貴方の背中を守れるくらい、必死で鍛錬すれば良かった。
貴方を側に置けるくらい、力を手にしなければならなかった。
兄弟に怯えて、無為に暮らしているべきでは無かったのだ。
そのせいで…、貴方は…。
風呂につくと、ペニスを抜かれて乱暴に涙を拭われた。
「また泣いておる。さあ、舞の時間だ。」
ヴヴ、ヴヴヴヴヴヴヴ!!!
「ヒアア、アアア!アアアアーーーー!」
マットに放られた体が、面白いほど跳ねる。
「ハハハハハ、魚のようだな、やはりお前は活きがいい!さあ、背中を流せ。」
振動を弱められたが、手のひとつさえ自由には動かせない。
震える高い声を上げて体を震わせ、這おうともがく姿を笑われた。
「背中をお流しするのは、無理なようですな。今夜はいつもより少し強い薬を仕込みましたので、快感で腰が抜けておるのです。ご容赦下さいませ。お前達、お流ししなさい。」
「ふん、快楽など余計な事を。が、それならば容赦はいらぬな。コレは結腸まで抜けているのだろう。」
「もちろんです。殿下に合わせて長さと太さは慣らしてございます。まあ、動かしておりませんので、そこは少々手加減を。」
急に、中の張型の体積が増した。
腹がパンパンに張るような感じがして、振動が腹全体を震わせる。
「アッ、アア、アウン、フウウン、ンンッ、ウウ、ウウウ…。」
高く、媚びるような声が止まらない。
「女のような声で鳴くとは面白い。体を流せぬようであれば、せいぜい舞って楽しませてもらおう。」
それから体を流し終わるまで、強さを変え、太さを変えして、のたうち回る様を嗤われた。
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