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かくれんぼ

後口がジンジンと熱を持つのを感じる。 心臓がバクバクと煩い。 ペニスと睾丸が熱くて治らない。 見つかったら逃げなくては…。 …3分、死に物狂いなら…。 バタン…、 どこかでドアが開いた。 3分経ったのだ。 階段を降りてくる足音が聞こえて、体が震えた。 「どこにいるかな、クク…、ここか、違うか。ああ、そこだな、見つけた!ふん、違ったか。」 違う部屋で声が聞こえる。 もう少しだ…。 バタン、と部屋のドアが開いた。 「こっちの部屋だったか、隠れる場所は少ないぞ、だが、頭を使ったなあ。ここか?クク…、ここも違う。」 足音と興奮気味の息遣い、気配が側を通り過ぎて行く。 もう少しで…、終わりだ。 「匂う…匂うぞ、獲物の匂いだ。ここか?違う…、クク…。」 違う方向を探しているようだ。 どうか…、 心臓の音が、耳に木霊するように感じた。 あと、少し…。 ああ、これで…、逃げられる! ホッと、ほんの少し、息を吐いた。 「捕まえた!!!」 「ヒッ!!」 ガバリとカーテンを捲られた。 「さあ来い!」 「くっ…!」 ドカッ!! 捕まえようと伸びて来た手を蹴り、走り出す。 「クク、活きのいいうさぎだ。それでこそ、狩がいがあるというもの。」 すぐ後ろまで迫られて方向を変え、何かを投げ、なんとか階段を駆け降りた。 サンルームのドアを、開ければ…。 あと、少し…。 ダンッ!!! 「あっ!!!」 ドアの前に飛び降りて来たのは、獰猛な虎のような男だった。 腰が抜けて、ペタンと尻をついてしまった。 「あ、あう…、やうう…。」 「クク、さあ逃げろ。」 ズリズリと今降りてきた階段を這って登る。 ハァハァと背後から興奮した息が聞こえる。 嫌だ…、、あと、少し…。 ガッ! 「ヒイ!!」 足首を掴まれた。 「クク、かくれんぼはお前の負けだ。今度は鬼ごっこだ。10秒待ってやる。」 ゆっくりとしたカウントダウンが開始された。 ヒッヒッと息をしながら必死に逃げるが、足がガクガクとして腰が立たない。 そんな…、、 2階へゆっくりとした足取りで虎が追ってきた。 2階のドアに手を掛ける前に、足を掴まれて引き摺り戻された。 それでも、足を掴まれては蹴り、絨毯に爪を立てるようにして逃げる。 「クク…、ここで犯して欲しいんだな?」 這って進む体を囲われた。 尻に、硬いものが押し当てられる。 「いや!いやあああ!!」 「逃げろ、逃げろ。止まればコレがお前に入ってしまうぞ!」 「あう、やああ、うう、ぐっ、、くう…。」 腕を振り回す。 バシッ!! 「ふん、いいぞ、その調子だ。さあ、もう後が無い。逃げるか諦めるか、ククククク。」 どこかに当たった筈なのに、怯みもしない強靭な体。 尻に当たるペニスが、尻たぶを割った。 「ああっ!いやああー!!」 体を捩ってそこから脱しようとしたが、尻の上に乗った重さが、それを許してはくれなかった。 ズブズブ!! 「ああああ!!やああ!!」 「ああ、入ってしまった。だから逃げろと言ったんだ。」 ズズズ…、ズブ!! 「ヒャアアア!!!」 「さあ、まだチャンスはあるぞ、俺は腰を振るだけだからな。まだ全部入ってる訳でもない。さあ、逃げろ。」 ズプ、ズプ、ズプ、、 「ああ、やあ、も、やめて、あう。」 「さあ、ベッドへ行ったら本格的に犯し尽くしてやる。このまま連れて行ってやろう。」 後口にペニスを嵌められたまま、体を起こされた。 「ヒッ!!!」 「このまま場内を歩いてやりたいが、お前は公には留学だからなぁ。まあ、せいぜい楽しませて貰おう、まだ逃げたいか?」 「に、逃げ、たい…、、。」 「そうか、逃してやる。」 え…? 床に四つん這いで降ろされる。 ほんの少しの希望に辺りを見回すと、そこは既に三階の部屋だった。 が、すぐに覆い被されて… 「ほら、逃げろ、この檻から逃れるものなら、逃げてみろ。」 ズブブブ…、 「やあああー!」 「さあ、早く逃げねばもっと入るぞ。」 ズチュ、ズチュ、グチュ… 「あ、やあ、やめてえ、うう。」 「さあ、ベッドまで競争だ。」 ヒイヒイと息をしながら、両手両足を進める。 が、進んだ分だけズブズブと入ってくるペニス。 突き上げられるようにして、ベッドまでの最後の数歩を進んだ。 「俺は3回も逃してやったんだぞ。それを全てダメにしおって、情けない王子だ。お前は男の下で喘ぐしか能がないな。」 ズチュ、ズチュ、ズチュ… 「あっ、あう、あああ…。」 「柔らかくなってきたな。俺の大きさに慣れてきたか。ならば少し奥を伸ばしておこうか。」 ズチュ、ドチュ、…ググウ…、、 「ひ、イイ…、やあああ!!ヒッ、ヒッ、あう。」 「その悲壮さが堪らん。さあ、こっちを向け。」 仰向けにされ、更に犯される。 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ… 「ああ、やああ、いやあ…。」 「良くて堪らんの間違いではないか?ペニスをそそり立たせておきながら、説得力の無い事だ。」 先程の催淫剤だ。 こんなふうにされても、まだ…。 「さあ中に出すぞ。貴重な虎の精を無駄打ちさせる罪は重い。」   滂沱の涙を流し、喘ぐしかできない無力さを呪った。 クイード……、私を見ないで…。 早く強くなる突き上げ。 ズチュズチュズチュズチュン!! 「ヒャア、アッアッ、アア、アーーー!!!」 獣のような声を上げて、熱いものが吐き出された。 終わった…、、これで、 が、 「一度で終わると思うなよ?」 そんな…、ああ…。 ヌチュズチュズチュ…ヌボ!! 「やあ、アア、アグウ!!」 胸をキツくつねられ、ペニスをグリグリと捏ねられしながら、悲鳴とも嬌声ともつかぬ声を上げ続けた。 「さあ口を開けよ。」 ビュビュ!! 2度目の射精が口内に注がれ、その後もしばらく口の中でガポガポとされながら、ドクドクと出てくる精を飲んだ。 やっと時間が来て、治癒を掛けられ、服を整えられる。 一見整った見た目とは裏腹に、散々逃げ惑い、恐怖と絶望と共に犯された心はクタクタだった。 アンデルセンがそっと甘い菓子とお茶を置いてくれたのを飲むと、涙が溢れた。 が、今晩もまた夕食に招かれている。 あの男の前に出ると、恐怖で身がすくむのを感じる。 自分が獲物である事を認識させられる。 ああ、いやだ…、、 アンデルセンが冷たいタオルをくれた。 「スウェイン様、痛むところはございませんか。」 「アンデルセン…、ありがとう、体は問題無い。だが…悔しい…。クイードの仇に会った。」 「なんと、それは…。」 「私は、怨嗟というものがどういう事かを知った。だが、クイードもまた誰かの仇だった。あんなに優しいのに、仇として恨まれていたのだ。私は、それすら気が付かなかった愚か者だ。」 「もしや、太子殿下とお会いになられましたか。大きな虎の獣人です。烈火のような気性の激しい方だそうです。」 「逃げたければ逃げろと、まるで手負の獲物で遊ぶように…。私は、恐ろしくて…、、傷のひとつも付けてやりたかったのに、恐ろしくて…。」 「スウェイン様、彼の方に逆らってはなりません。他国の手前、命までは取られませぬ。ああ…、主にこのような事しか申し上げられぬとは、情けのうございます。」 「アンデルセン、そんな事はない。お前がここに付いて来てくれて、私は感謝している。辛い事も多いだろう。体が辛い時は遠慮なく休むんだ。」 「スウェイン様こそ、お身体は。」 「私は、勤めの後で治癒を掛けてくれるから、体は、なんとも…。」 「ああ、やはり…。どうか、ご辛抱下さい。嵐の日は必ず去ります。どうか、命ばかりは…。」 幼い頃から側にいてくれた侍従は、やはり勘づいていたようだ。 涙を流して、それだけを繰り返した。 「そろそろ迎えが来るだろう、泣いてばかりもいられない。こんな事で国が救われるなら、安いものだ。」 「スウェイン様、なんとお強くなられた…。明日はパンケーキを焼きましょう。奮発して果物も沢山のせましょう。」 優しい笑顔が見えたところで、ドアが鳴った。 顔が強張るのが分かったのだろう、アンデルセンの顔も痛々しく歪んだ。

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