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匂い
康生は幸成からズボンを脱がせると丁寧にズボンを畳み畳んだズボンをベッドサイドに置くと、幸成の裸をマジマジと観察した。
「うん。綺麗だ」
「…っ」
幸成は康生の視線が気になり咄嗟に視線をそらした。
視線をそらした幸成に気がついた康生は苦笑いを浮かべ
「視線そらしちゃうの?幸成くん。こっちを向いてごらん?」
「や…やですっ。恥ずかしいです…っ」
「じゃあ、ちょっといじわるしちゃおうかな?」
「え…」
「look 」
ドクンーっ
コマンドだ。ずるいよ、康生さん。
いやなのに体は康生さんのコマンドを喜び、指示どおり康生さんの目に視線を戻した。
「goodboy。いい子でこちらを向けたね?偉いよ、幸成くん」
「恥ずかしいよ…見ないで」
「可愛いなぁ、幸成くん。もっと恥ずかしいところを見せてもらおうかな?」
「え…?」
「少しだけ配慮してあげるね?ゴロンってしてうつ伏せにね。枕に顔を埋めてていいから楽にしてて?そうしたら視線が合わないから多少マシでしょ?」
「うん…?」
なんだろう、、康生さんはうつ伏せにさせて何をしたいんだろう?
気になるけど、抱きしめた枕から康生さんの匂いがして幸成は心が落ち着き、安らぐのを感じた。
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