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眠れぬ夜は君のせい 8

「なっ! ばっ、なにして……ッ」 カッと頭に血が上り、慌てて上半身を起こすと和樹と目が合った。 和樹はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべると、今度は見せつけるように性器を握り込み上下に動かし始めた。 ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き渡り、恥ずかしさに顔が熱くなる。 「ん、ふぁ……やめっ、お、おまっ約束が違うだろっ」 「俺は、「わかった」なんて言ってないし。それに、一人でしようとしてたマッスーが悪いんじゃん」 「……ッ」 それを言われたら反論出来ない。 確かに和樹の言う通りだ。 「安心してよ。《《まだ》》、最後まではしないから……。でも、マッスーのエロい声聞いて俺のも元気になっちゃったからさ、一緒に気持ちよくしてあげる」 「んぁ……ッ」 和樹はそう言い放つと、自分のモノと一緒に透の性器を握ってきた。 互いの昂ぶりが擦れて、びくりと腰が揺れる。 「はぁ……っマッスーのチンコすげぇヌルついてる。やらしい、すっげぇエロい」 「ッ、ば、ばか……っ、言うな、くそ……っ」 和樹の言葉に羞恥心が増し、余計に敏感になってしまう。 「は……っ、マッスー……俺もう我慢できない」 「ちょっ、ばか……っ、んっ…おまっ、何処でこんなのッ、覚えて来るんだっ」 性器同士を擦り合わせるなんて、考えたことも無い恥ずかしい行為に頭が沸騰しそうだ。器用に強弱を付けて追い立てられれば、自分でするのとは比べ物にならない激しい快感が沸き起こる。 思わず洩れてしまいそうになる喘ぎを両手で必死に押し隠しながら、和樹を睨むと欲情しきった表情とぶつかった。 「今はいいよね、ネットでちょっと調べたらやり方なんていくらでも出て来るし」 舐めるような視線にぞくりと背筋が粟立つ。逃げ腰になっている腰をグッと抱き寄せられて余計に下肢が密着した。 和樹の服から柔軟剤の香りが降り注ぐように落ちて来て眩暈がするほど官能的だ。

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