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眠れぬ夜は君のせい 9

「ん、ふぁ…かず、待て……変な声、出る……っ」 「うん、出してよ……もっと聞きたい」 「ばか……っ、だめだって……っ」 「駄目じゃないって、俺しか居ないんだから聞かせて?」 「ぅ、あ……ッむり……ッ」 駄目だと訴えても一向に止める気配はなく、それどころか一層激しく扱かれて意識を持って行かれそうになった。 駄目だ。このままでは流されてしまう。 なんとか理性を保とうとシーツを強く掴み、歯を食い縛る。だが、それも束の間。 一番弱い裏スジを重点的に責められて呆気なく陥落した。 「っはぁ……、ん……っぁ、あっ……っく……」 「あー、やば、すげぇ興奮する……っ」 滑る体液が触れ合う部分を溶かし同じ快感を味わっているのだと感じさせる。熱くて熱くて、もう何も考えられない。 「うぁ……っ、あ……っ、も……っ無理、出そ……っ」 「いいよ、一緒に、っ」 「はぁ……っ、か、ず……っん、む……ッ」 限界を訴えると、すぐに唇を塞がれた。そのまま夢中になって舌を絡め合い、お互い絶頂へと駆け上がる。 「ん……ッふぁ……ッ」 「ん……ッ」 ドクンと脈打つと同時に白濁が飛び散り、二人の腹を汚した。 「はぁ……っはぁ……っ」 荒くなった呼吸を整えていると、和樹が優しく頭を撫でてきた。 「マッスー、大丈夫?」 「はぁ……っ、はぁ……っ、おま、お前……ッ」 「ごめんって。あんまりマッスーが可愛い事するもんだからつい調子乗っちゃった」 でも、気持ちよかったんだろ? と問われれば素直に答える事なんて出来なくて口籠る。 実際、二度もイかされてしまったのだから、答えは聞くまでもないのだが。 それでも、悔し紛れにキッと和樹を見据えると、悪戯っぽく微笑んで耳元にするりと唇を寄せて来た。

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