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秘密の関係 4

「っ、は……ん……っ」 透はビクビクと身体を震わせながら、枕に顔を押し付けて、必死に声を押し殺していた。 背後から覆い被さるような体勢で、和樹の指が透の後孔に埋め込まれている。 二本の指がバラバラに動かされて内壁を擦られる度、ゾワリとした感覚が全身を走り抜けて身体が熱くなる。 「……っ、ぅ……っ」 「マッスー大丈夫?  痛くない?」 「っ、聞く……な、ぁあっ」 ローションの滑りを利用して三本目の指が挿入され、ぐちゅりと卑猥な水音が響いてそれが余計に羞恥心を煽る。 和樹の指が前立腺をかすめるたびに、今まで感じたことのない強烈な快感が押し寄せてきて、透はギュッとシーツを握り締めた。 「っ、あ……っ、そこ……だめだ……っ」 最初は異物感しか感じなかったはずなのに前立腺に触れられる度にじわりとした快感が湧き上がっていく。和樹の指の動きに合わせて腰が揺れ、浅ましいと思いながらも快楽を求める本能に抗えない。 「マッスー気持ちいいの?  腰動いてる」 「っ、言うな……ってば……っ!」 指摘されてカッと頬が熱くなり、羞恥心を誤魔化すように枕をギュッと握り締めた。 それでも洩れそうになる艶声が恥ずかしくて手の甲を噛んで堪える。 「あー、やばい。すげぇビクビクしてる。もう挿れてもいい?  俺、我慢できない……」 は、と短く息を吐き出しながら訴える和樹の声に、ドキリと心臓が大きく脈打った。 切羽詰まったような声と共にズルリと後孔から指が引き抜かれ、ホッと安堵する間もなく腰を掴まれ四つん這いにさせられる。

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