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隠された真実 7

「他にどんな意味があるっていうんだ? お前だって気持ちよくなりたかっただけだろ?」 「……ッ……やっと、俺の想いが通じたんだって……嬉しかったのに……。そんなのって……」 「……」 「酷いよマッスー……」 絞り出したようなか細い声でそう呟かれて、ズキリと心臓が軋みをあげる。自分は酷い大人だ。和樹の純粋な思いを踏みにじって傷つけて……。 一番最低な方法で突き放して……。 「悪いな」 和樹は答えず、苦虫を噛みつぶしたような酷い顔をしながら、握った拳をぶるぶると震わせて立ち上がった。 「……一つだけ……聞かせて欲しい。マッスーは、俺の事……結局どう思ってた?」 「……俺は……。一年前に言ったはずだろう? 俺はお前の気持ちには応えてやれないって。俺は教師で、お前は生徒だ。それ以上の感情なんて……」 「本当にそれだけなの!?」 ……本当なら、違うと言ってやりたかった。そんなの本心では無いと叫びたかった。 でも、駄目だ。言ってしまえば、取り返しがつかなくなるから。 「……ああ。そうだよ」 透は、和樹から視線を逸らすように目を伏せて小さく首を縦に振った。 「そっか……」 それ以上は何も言わずに、透の横を通り過ぎる間際にボソリと何かを呟いたようだったが、上手く聞き取れなかった。 そのままドアが閉まる音が聞こえて足音が完全に聞こえなくなった後で、透は大きく溜息を吐き出すと、その場にずるずると腰を落とした。

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