218 / 226

新しい生活 10

「ッ……うっ、」 ギシギシとスプリングが軋み、それに重なるようにして艶かしい声が部屋に響く。 「っは、マッス、気持ちいい?」 「ッ、ばかっ、きくな……っぁあ!」 奥まで深く挿入されたまま小刻みに揺さぶられて思わず仰け反る。 その瞬間を見計らい更に激しく突き上げられて息が詰まった。 「ふふ、だって聞きたいんだもん。教えてよ、ねぇ?」 「んあぁっ! あ、あ……そこ、ダメだ……」 弱い所を集中的に責め立てられ、あまりの快楽に逃げようと身を捩るが、和樹はそれを許さずグッと腰を掴んで逃さないよう引き寄せた。 「逃げちゃだめだって」 「ひぁ……っ! や、やぁ、ァアッ……っ!」 「やじゃないでしょ? ここ好きなくせに」 「ああぁっ!」 ズンっと一際強く最奥を突かれて目の前がチカチカと点滅する。 「やっべぇ、超可愛い。すげーエロい顔……」 そう言うと和樹は透の片足を持ち上げ肩に掛け大きく開かせると抽挿を再開した。 激しい動きに合わせて結合部からはグチャリと卑猥な水音が響き渡る。 もう何度達したかもわからない程なのに身体は和樹を求めて止まらない。もっと欲しいと浅ましくも疼いてしまう。 「は、ぁっ、んん……ッ!」 絶頂を迎えたばかりで敏感になっている中を突き上げられる度に頭の芯まで痺れるような感覚に襲われ、突き上げられ身体を揺さぶられる度に口からは絶えず甘ったるい吐息が漏れる。 もう自分がどんな痴態を晒しているのかさえわからなくて、恥ずかしい。 なのに和樹の前では全然隠せないし我慢もできない。それどころかもっともっと求めて欲しいと思ってしまう。

ともだちにシェアしよう!