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【Christmas Present.】1

【欲しいものはたくさんあって。 でもそれは、貴方ではなくて】 「あ、ぁあのっ、好きです! 僕と……お、お付き合いしてください!!」 「…………はぁ??」 僕、飴井 悠里(アメイ ユウリ)はそれは可愛い。 その辺の女の子たちには負けないくらい長い睫毛。 大きな目、綺麗な肌。 肩につくかつかないかの柔らかい髪。 身長だって並みの男よりも低い。 街を歩けばみんなが僕を振り返るくらいで、自然と目で追っちゃうくらいキラキラしてて、女の子と間違われるほど可愛くて…… ーーなのに、 (え、嘘でしょ?) 目の前には、この学校で有名なもさい男。 いつの時代かってくらい分厚い眼鏡にぐしゃぐしゃの髪。 背だけは高いのに、今は恥ずかしいのか体を丸めながら必死に顔を赤らめている。 名前は、確か古張(コバリ)……何だっけ? 〝もさ男〟って呼ばれてるからわかんないや。 そんな奴が、何で僕なんかにーー 「ぁ…ぁの」 「はっ」 「へ、返事…は……」 「ぁ、きゃ、却下!却下だ却下!論外っ!!」 そうだ僕告られてるんだった! 現実逃避してた、やばっ! まるでチワワみたいに震えてるこいつをバッサリ切り捨てて、あっかんべーしながら足早に立ち去った。

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