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ー鼓動ー152
……雄介の指が中に入ってくるのは予想内だけど……っ! そ、それ、以上は……っ!!
「ちょ、雄介っ! 指……入れ過ぎっ!」
「あ、これは検査をしてる所なんで……もうちょっと我慢してて下さいね」
「え? あ、あー……」
雄介にそう言われてしまえばそれに従うしかない俺。
どんどんと雄介の指が中の方へと入っていく。
……あ、後もう少しで……っ……気持ちいい所っ!
と思ってる間にも雄介の指は入ってきて、
「ぁ……ぁあ! そこっ!」
「今は望は患者さんねんから、気持ち良くなってもうたらアカンやろ?」
「だったら、ソコなんか突くなよ……っ!」
俺は半分涙目になりながら雄介の事を睨みあげる。
「ってか、わざとだろ?」
「んー、検査しとると言えば検査なんかな?」
「んじゃあ、わざとなんじゃねぇか……それなら、俺の体は知ってるんだからな、そこ突いてきたらヤバイに決まってるだろ?」
そう言うと雄介は少し考え、
「確かにな、このままじゃいつもと変わらんって事になってしまいそうやわぁ……そうや! 浣腸は?」
そうニマニマとして来る雄介。
「あれは嫌だっ!」
「そないな事言ったって、今はお医者さんごっこしてんねんから、医者の言う事は絶対やろ? それに、どっちにしろした方がええんやし」
そう言って雄介はさっき買ってきた袋の中から浣腸を出してくる。
「どないする? シリンダータイプのやつか? 普通のやつか?」
今の俺には……「そんな事聞いてくるんじゃねぇ!」という状態なのだけど、雄介に付き合うと言った以上は付き合うしかないだろう。
でも、それは恥ずかしくて言いずらい為か枕へと顔を埋め、
「じゃあ、普通のやつでいいから……」
とだけ答えておく。
「ほなら、普通のやつな。 俺的にはこのシリンダータイプのを使ってみたかったんやけどなぁ」
と最後の方は独り言のように漏らしていたのだけど。
そして雄介はそれを俺の後ろの蕾へとその先端部分を入れて来るのだ。
「ふぅ……ん!」
って、暫く振りだからか、まだ入れる時に違和感はあった。
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