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ー鼓動ー199

「なぁ、これからどうする?」  まだ病院から帰宅して来てから十三時位だ。  ……あ、とりあえずお昼もまだだったな。 「雄介、お昼は?」 「んー」  と雄介は考えているのか、そういう返事しか来なかった。  ……ん?  やっぱり何か雄介の様子がおかしいのか?  それが気になって俺は雄介が座っているソファへと近づく。 「なぁ、雄介……大丈夫か?」 「へ? あ、まぁな……」 「……ってか、今まで俺の話聞いてたか?」 「ん? まぁな……」  そう怠そうな答え方に違和感を持つ俺。  ……やっぱりおかしい? 「雄介、喉乾いたか?」 「まぁ、一応……」 「まぁ、ファミレスから水分取ってなかったし……流石に喉乾いたよな?」  そう言うと俺は冷蔵庫の方へと向かう。  ……ん?  こういう時、雄介って自分で動いてくれてたよな? 何で俺が動いてるんだ?  ……ってか、家に帰って来るといつも雄介の方が窓を開けたり、お水持って来てくれたりしていたような?  とりあえず俺はお水を雄介へと運んで行くと俺も雄介の隣へと腰を下ろすのだ。  その頃には部屋の気温も少し落ち着いてきたみたいで、ゆっくりと涼しさを感じられるようにまでになっていた。  俺の方は少しずつ汗が引いてきたようにも思えたのだけど雄介の方は未だに暑そうにしている。  お水を飲んだのに未だにぐったりとソファに寄りかかっている雄介。  部屋も涼しくなってきたのに、いつも元気がいい雄介になっていない。 「雄介……大丈夫かぁ?」 「あ、え? 大丈夫やけど……」  しかも、さっきから答え方が一言だ。  ……んー、今考えられるのは、熱中症だ。 だって風邪の気配は全く雄介には見受けられなかったのだから。 「……ってかさぁ、雄介、子供じゃないんだから、自分が体が怠いって事位は分かるだろ? 何で俺の前では我慢すんだよ。 俺は医者だ……どんなに隠そうとしてもいずれは分かる事なんだけど? とりあえず、部屋の温度も落ち着いて来たし、熱計って」  俺はそう言うと薬箱に入っている体温計を持ってくる。

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