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ー鼓動ー244

 俺はそんな雄介の様子に頭の中でハテナマーク状態だった。  数分もしないうちに雄介が戻ってくる。 「そこにあるの使わなくたってこの前、あそこに行った時に買ったやつがあったやんか!!」  どうやら今の俺の発言で思い出したらしい。  確かにこの前ある場所に行った時に玩具を買っていた。  それを雄介は思い出し持って来たようだ。  俺は呆れたように起こしていた半身をベッドの上へと預ける。  すると雄介はベッドに上へと上がって来て、 「ほな、これで遊ぶか? ってか、望のモノを勃たせたらええねんやろ?」  しっかりと俺が言った言葉を覚えてくれていたらしい。 それが今の俺にとっていいのか? 悪いのか? っていうのは分からないんだけど……。 「ああ、まぁな……」  と俺は若干呆れたように答える。 「数日前の時にヤったのと違うっていうか、この前ん時使わへんかった玩具……今日使おうか?」  そう言って雄介はその紙袋をガサゴソとしている。  俺的にはもうどうでもいいよという状態だった。  とりあえず棚にある物はもうある意味、朔望達の物であって俺達の物ではないのだから、そこの物を使えば俺達がココでやったって事が分かってしまうのだから。  もしかしたら俺の体の方はイってしまった事で冷めてきているのかもしれない。 でも、そういう事をすれば必ずそういう気持ちになってくるだろう。 「ほな、これなっ!」  そう言って雄介は紙袋の中に入っていた玩具を手にしていた。 「なんや新しいグッズがあったし……望に使ってみたいなぁーって思うてな……尿道用と自分からココの上に乗っかって楽しむやつー!!」  その言葉に俺は吹きそうになっていた。  確かに今日の俺は自分からヤりたいっていう気分になっていたのは確かだったのだけど流石にそれは引く!  ……ってか、ハッキリ言って、俺がそんな事を出来る訳がない!!

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