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ー至福ー87

 その俺の意見に雄介はもう一度目を丸くすると、こう何か急に安心したかのように軽く息を吐き、 「そやな……確かに今日は望の言う通り記念すべき日なのやから、変わった体位でやるのもええのかもな」  雄介の言葉に俺は微笑むと、 「じゃあ、雄介のを俺の中にこのままの状態で挿れればいいんだよな? 寧ろ、その前にお前のを舐めさせてくれねぇかな?」  これはいつも雄介にはぐらかせれてしまう行為だ。 何でか雄介は自分のモノを俺に咥えさせたり舐めさせてくれたりをさせてくれない。  でも、今日はお互いの事がいつも以上に分かった日なのだから、絶対にはぐらかされるのは嫌だと思っている俺。  俺の方は本当に真剣に雄介の事を見つめる。  だけど寧ろこの話になると視線を宙へと浮かせてしまうのは雄介の方だ。  暫くして、雄介は口を開く、 「そやな……確かに、もう、俺達の仲っていうのは、婚約みたいなのまできているのやから、俺の方も望がやりたいと思っている事をやって貰った方がええのかもな……」  そう言って雄介は俺の腰を両手で支えながら半身を起こして来る。 「え? へ? 何?!」  と雄介のその行動に驚いていると、 「望の言う通り、今日は望いつも以上の事をシたいと思うたから、一旦、望の事を下そうと思うただけやから……」  その言葉だけではまだ俺の中ではハテナマーク状態だ。 しかも俺は雄介の事を見つめながら目をパチクリとさせてしまっている。 「とりあえずなぁ、俺が仰向けになるから……望は反対側を向いて俺の事を跨いでくれへんか?」 「へ? え? だって、今日は俺がお前のを舐めてみたいって言ってるだけで……」 「そりゃ、もう望が舐めたいって言うんやったら、俺だって望のを舐めたいねんで……だから、それをやる為に望には反対側を向いて欲しいって言うてんねんけど?」  とりあえず雄介が言っている意味がまだ良く分かってないものの、雄介が再び仰向けの状態になると、俺の方は雄介の言う通りに雄介とは反対側を向いて体の上を跨るのだ。  すると俺の目の前には雄介の勃ったモノが、これでもかっていう位主張していた。  そこで納得する俺。  確かにこうする事で、俺は雄介のモノを舐める事が出来て、雄介の方も俺のモノや中に触れる事が出来るという事だろう。  雄介とは沢山こういう行為をシてきたのだが、本当に今までこういった事はしてなかったようにも思える。 だから俺的には全く知識としてなかったことだ。  しかし今回俺は雄介のモノをまともに見たような気がする。 本当にコレが俺の中に入って気持ち良くしてくれるのだから、不思議なもんだ。  俺はとりあえず雄介のモノを握ってみる。  熱くて、それはドクドクと波打っていて普段よりかは硬くなっている。  そうなった時の自分のモノだって俺はそんなに触れた事はない。

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