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ー至福ー202

「ふぅ……ぁあ!」  そこを舐められると体の中からゾクゾクと何かが来るような感覚に襲われる。 「な、弱いやろ?」  何だか、そう自慢げに言って来る雄介の事を睨みたくなってくるのだけど、今の自分達の関係というのは、恋人ではなく婚約者なのだから、それくらいは許せる範囲だろう。 寧ろ、そんな事は普通なのだから。 「ホンマ、望の胸って、小さくて可愛えよなぁ……でもな、ココを舐めたり摘んだりしてると、ココがプックリと勃って来て、もっと、舐めてって言ってるようになるんやで」  雄介はそう言って俺の胸の突起を唇と唇に挟むのだ。 「ふぅんん! ぁ……!」  どんなに口を塞いでいても甘い声というのは我慢出来なくなってくるもんだ。 それに本当に好きな人と体を重ねているのだから気持ち良い位なのだろう。 それに今日の俺っていうのは雄介の事を求めているのだから余計になのかもしれない。 「ホンマに、望って、ココ弱いんやな? ココ、もう何回も舐めておるのに、その度にビクビクって体がしておるし、声も可愛え位やしな。 それに、毎回ココを舐めてるとなぁ。 美味しくなってきているように思えるわぁ……。 それに、白い肌にココのピンク色が映えるっていうんかな? 小さいのに、こないに舐めてって言ってるように思えるしな」  しかし今日の雄介っていうのは、いつも以上に話をしているような気がする。 さっきまでは黙ったままだったように思えるのだが。  それにもう俺は雄介に遠慮する事はない。 とは言ったのだけど、もしかして、これが雄介の本領発揮という感じなのであろうか。 俺の方だって今日は雄介には本気のつもりなのだから、遠慮する事は無いような気がする。 寧ろ雄介にも気持ち良くなってもらいたいとさえ思っているという事だ。  確かにこういう行為というのは恥ずかしい事だけど、これから俺は雄介とずっと一緒に人生を歩んで行く人なのだから、どんな自分でも認めて貰った方がいいのであろう。  どんな自分であろうと、相手がどんな性格であろうと、そこを認め合うのが本当の家族だと思うのだから。  今日はどんな自分でも雄介の前で曝け出す。 それに人間なのだから、寧ろ三大欲求の一つである性欲を見たそうとしているのだから、ある意味全然普通な欲求の一つでもあろう。 「なぁ、雄介……な、今日は俺はどうしたらいい?」  もしかしたら本当にこんな事を言うのだって、俺からしてみたら初めての事なのかもしれない。 「……へ?」  そんな言葉に素っ頓狂な声を上げて、俺の事を見上げるようにして見て来る雄介。 その唇は唾液で濡れてしまっているからなのか光の加減によってキラキラと反射して見える。

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