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ー至福ー203

「え? 『何したらええ?』って、どういう意味?!」 「え? はぁ!? そんな事も分からねぇのかよ……!」  と流石にその雄介の反応に俺の方は怒り気味に言うのだ。 「あー、なんて言うんかな? それって、普通に取ったらええの?」 「普通って……? 寧ろ、普通に取ってくれたらいいんじゃねぇのか?」 「何して欲しい? なぁー? 別に俺の場合は望に要求するような事はないかな?」  そう天井の方へと向けて、考えてくれた結果がそれだったようだ。  雄介らしい言葉に若干俺の方はムッとした表情を雄介へと向ける。 「ん? 何?!」  という事は雄介はその俺の表情に気付いてくれたという事だろう。 「せっかく、今日は俺がその気になってるのに、雄介は俺に何もやらせないつもりなのか?」 「……へ? そないな事で怒っておったんか?」  そう聞かれて、俺の方は少し息を漏らす。 何だか、雄介ってこっちが拍子抜けしてしまうそうな事を言っているように思えるからだ。  それが雄介のいい所なのでもあるのだが。 「あー、なんやろ? 俺は別に、望に気持ち良くなってもらいたいだけやからなぁ。 せやから、気にせんって言ったらええか?」 「んー……?」  その言葉に俺の方は唸ってしまう。 確かに雄介の場合にはそういう性格だという事は、もう何年と一緒にいるのだから分かっている事なのだけど、でも今の俺というのは、雄介にも気持ち良くなって貰いたい思っているのだから、そう雄介に訪ねているのだから、なんかそれは違うような気がするのだ。 「じゃあ……!」  俺は持っているそう言った知識をフル動員させるために、雄介の背中を壁へと押し付ける。 「ちょ……え? 何?!」  流石の雄介は俺には全く持って力を入れていないのだから、雄介の体と自分の体の位置をチェンジするのは簡単な事だった。  そんな雄介の反応に俺の方は、気持ち的に表情をにやりとさせると、 「雄介のコレを舐めればいいんだろ?」  と言い、一瞬雄介のモノを見つめた後にそれを口のするのだ。  「ふっ!」と息が詰まったような声に俺の方は何だか雄介に勝ったような気持ちになる。  それに俺だってやる時はやるんだ。 というのを雄介に言いたかったのかもしれない。  それにこれはいつも雄介がやってくれる事で、何となく自分にも出来そうだと思ったのだから。  雄介が舐めるように舐めてみても何だか雄介が気持ち良さそうにしてないのは何でなんだろうか。 確かに俺の場合にはこういう行為に関して回数はこなしてないのだから下手くそかもしれないのだけど、それでも全く反応が無いのは寂しいような気がする。

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