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ー至福ー204

 今日は勝手に俺だけが興奮状態になってるからなのであろうか。  確かに雄介はそんな事を言っていたような気がするからだ。  やはりこういう行為というのは、両方とも気分じゃないとヤらない方がいいという事なのであろうか。  だからなのか俺の方は雄介の事を見上げて、 「ゴメン……今日は俺だけが舞い上がってしまってたみたいで……」 「……へ?」  俺の言葉に声を裏返す雄介。 「え? あー、あんなぁ、なんか望は勘違いしてへんか?」  そう視線を外してまで言っている雄介に、今度俺の方が首を傾げる番だ。 「あんなぁ、望がそういう事をしてくれるおかげでな、逆に俺の方がどうしたらええんか? っていうのが分からんようになってくんねんって……」 「……へ?」  今度は俺の方が声を裏返す番なのかもしれない。 「あー、あまりにも嬉しすぎてな、逆に俺の方が暴走しそうになってまうから、ただ俺の方は大人しくしてただけなんやけどなぁ……」  何だか二人の間に一瞬不穏な空気が流れていたように思えたのだけど、どうやら俺の勘違いだったようだ。 それに雄介の方も勘違いかもしれない。 とも言っていたのだから。 「え? あー……」  その雄介の言葉に俺の方も言葉を失う。 それに一瞬たりとも雄介の事を疑ってしまったのだから、そこにも反省しなきゃならなかったからなのかもしれない。 「とりあえずな、俺は望にそないな事をされたら、ホンマ、抑えが効かなくなってまうから……それにな、ちょー、俺からしてみたら恥ずかしい事やねんけど……望のおかげで俺のムスコさんだって元気になってきておるやろ? これが、俺が望に興奮状態だっていう証拠やろ?」 「あ……」  流石にその雄介の言葉に一瞬で顔が赤くなる俺。  確かに雄介の言う通りなのかもしれない。 普通の男は男に対して、こういう反応は見せないもんなのだから。 「こ、これが、俺の中に入ってるんだよな?」 「へ? あ、ああ……まぁ、そうなんやけどな……」  何だかそんな風に聞いた俺よりか雄介の方が恥ずかしそうにしているのは気のせいであろうか。  しかし不思議だ。 こんなに太いモノが俺の中に入り気持ち良くしてくれるのだから。  何で神様は人間にだけこういう行為に関して快楽というのを与えてくれたのだろうか。 他の動物には無いものでもある。 それと人間にしか無い感情と言えば笑いだ。 それも何で人間にだけ神様は与えたのか? っていうのは分からない。  でもそういうのがあるから人間という種族は楽しい人生を送れるのかもしれないのだから、それはそれでいいのであろう。 「これを、舐めたり口に含めたりしたらいいんだったよな?」

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