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ー至福ー205
半分独り言のような半分聞いて欲しいような声の大きさで言う俺。
「え? あ、そ、そうやなぁ……おう……あ、ぅん……望がそうしたいって言うんやったら、それを、口に含んだり、舐めたりしたらええんやで……」
こう雄介の方は俺の方に視線を向けられていない所を見ると、きっと俺の事を恥ずかしくて直視出来ないという事なのであろう。
しかしいつもは殆どこういう行為の時というのはマグロ状態の俺。 だけどもう雄介とは家族になるのだから、何だか本当に俺の方も雄介の事が好きだよアピールしていかないと、何だか雄介が俺の元からというのか、雄介っていう人間はわりかしモテるのだから何だか取られてしまいそうな感じになってるからなのか、今日の俺というのは真剣にこの行為をヤろうとしているのかもしれない。 かつて俺がここまでこういう行為に関して素面の時に真剣になった事があっただろうか。
俺はほんの少し雄介のモノを見つめた後に、とりあえず今日は雄介のモノを舐めると決めたのだから、口に含んでみる。
流石に雄介のモノを直視出来ない俺は目を瞑って含む。
しかし何だか雄介のモノというのは不思議な感じだ。
今までの俺っていうのは、本当に雄介が優しい性格だからなのか無理強いはしてこないのもあったのだけど、俺の方もこう何かしらこういう事に関して避けても来たし、例え雄介のモノを咥えたり舐めたりしてた時には記憶喪失の後遺症でとかお酒の力を借りたりしていた時ばかりで正常の状態では無い俺がそういう行為をしていたからこそ、もしかしたらこういう行為というのは俺からしてみたら初めての事なのかもしれないと改めて思う。
俺の口いっぱいに雄介のモノが入る。 そしてさっき雄介は含めたり舐めたりしたらいいって言っていたのだから、俺の方は含めてみた後に先端部分をチョロと舐めてみる。
一瞬ほのかに口の中に甘い味みたいなのが広がったように思えたのは気のせいであろうか。 それとほぼ同時に聞こえて来たのは、雄介の甘い声だ。 口を開けてないのだから喉だけで声を出しているっていう感じなのかもしれない。
俺はそんな様子の雄介にほんの少し嬉しい気持ちになれた。 だってそういう事に関して下手くそな俺でも雄介の方は反応してくれているのだから。
そんな雄介の声がもっと聞いてみたくなって、俺の方はほんのちょっと調子に乗ってみる。
さっきまでの俺はほんのちょっと雄介のモノの先端部分を舐めただけだったのだけど、今は舌先を使って完全に雄介のモノ先端部分を舐め続けるのだ。
「ん……ふ……」
そう刺激を与えるだけで雄介の方も益々甘い声が出て来ているようにも思える。
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