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ー至福ー214

 心臓の鼓動もなのだが俺のムスコさんの方にも血液が脈々と波打ち始める。  さっきまで中途半端に勃っていた俺のムスコさんも今では完全にお腹にまで勃っていた。 それだけ俺の方も雄介とのその行為に期待しているという事だろう。  やはり次の瞬間、体の方は待ってましたというばかりに、雄介の指が俺の中にある気持ちいいポイントを突くのだ。 「ぁああん! そこっ!」  分かっていても声というのは出てしまう。 いや分かってるからこそ声は出るのであろう。  それと同時に俺は快感を解放する為なのか、お風呂のタイルを掴もうとしたのだが、タイルなのだから掴める訳がない。 掴めないのに掴もうとしてしまう。 だからなのか気付いた時には思わず拳を握ってしまっていたのだから。 「そうなぁ……ココが気持ちええねんやろ? そりゃ、当たり前やんか……俺だって、学校に行って、ココについても学んで来たんやから、人間ココ一番気持ちいい所やねんからなぁ。 知っとるか? 望にはあんまやった事はないねんけど……モノの先端部分からチューブとか入れて、後ろからと前からと中を刺激するとめっちゃ気持ちええねんってぇ。 今度、やってみてもええか? 望がどないな反応するか? っていうのを見てみたいしぃ」  その雄介の言葉で一瞬で顔を赤くする俺。 その言葉だけで一瞬で想像してしまったのだからだろう。  それと同時に俺の心臓の鼓動がさっきよりも早くなる。 そうその雄介の言葉を聞いて、想像までしてしまい僅かに興奮してしまったからなのかもしれない。  しかも今はこういう行為をしているのだから、脳内が完全にそういうモードに入っているのだから余計にだろう。 「望……奥に指入れるの難しくなって来たから、もうちょい足広げてくれへんか?」 「はぁ?! ぇえ!? あ、いや……それは……」  確かに、雄介とのこういう行為に慣れたとはいえ、未だに言われて動くと言う事には慣れていない俺。 そんな事は恥ずかしくて出来ないような気がする。  寧ろ言われて動くっていう事自体が俺からしたら苦手だからなのかもしれない。  仕事でも指令して動かしている側だから、指令されて動くのは苦手なのであろう。  それに恥ずかしい行為なら尚更だ。 「後な……ココを突き出しような感じに、がええかな?」  そう言って雄介は『ココ』という言葉と同時に俺の双丘を撫でて来る。  確かに今日の俺は雄介の事を誘ってみたけど、いざ、となるとやはり恥ずかしい方が勝ると言った方がいいだろう。  こういう行為は気持ちいいのだけど、恥ずかしい。 それさえ無くなれば気持ちいいだけの行為になる。  何で恥ずかしいと気持ちいいを一緒にしてしまったのであろうか。 気持ちいい事なら気持ちいいだけでいいと思うのだが。

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