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ー至福ー213

 そんな事を思っていたら、今まで雄介の指は一本だったのだが、蕾の入口部分が少しキツくなったような気がするのだから指が二本に増えたという事だろう。  指二本で俺のソコは押し広げられ中の奥へと雄介の指が入って来る。  本当にこの行為は何回やっても慣れないのは気のせいであろうか。 ホント、中に指が入って来たという感じは未だに違和感でしかないのだから。 「……ふっ!」  と思わずお腹に力が入ってしまう俺。 「そうか……まだまだ、望には指二本はキツかったなぁ……」  そうまた優しく甘い声が聞こえて来る。 「だ、大丈夫だ……キツくはねぇから……ただ、まだまだ違和感があるっていうだけだからさ……」 「そっかぁ……そりゃ、望のココってのは、まだまだ狭いみたいやからなぁ……。 ホンマ、いつまで経ってもココ広がらんしな。 毎回、しっかりココ慣らしていこうなぁ」  そう言う雄介。 そんな優しい声で言う雄介の顔は見えていないのだけど、きっと笑顔で言ってくれているのであろう。  確かに雄介の場合、優しくて気持ち的にはこうい行為っていうのはゆっくりなのだけど、もし激しめでもっと言葉攻め的な相手だったら、俺はここまで付いて来ていたのであろうか。 好きになった相手なら、どんな事をしても許せるもんなのであろうか。 そこは俺の中で相手というのは雄介しか経験した事がないのだから分からない所なのかもしれない。 確かに数回和也とはヤった事はあるのだけど、それはある意味和也だけが暴走してしまっているのもあるのだから、愛も何もあったもんじゃない。 だから俺の中ではカウントに入ってないのかもしれない。 いや和也からしてみたら全くもって全然俺に対して愛はあったのであろうが、俺からしてみたら全くもって愛は無かったという方が正解だろう。  緩やかな雄介の指の動き。 今日はいきなりお風呂でだったのだから、ローションも玩具も無い状況なのだから、ある意味雄介のを挿れるだけという事になるだろう。 だから今日の雄介っていうのはいつもより丁寧なのかもしれない。  これがベッドの上でだったら、ローションや玩具といった道具が使えるのだからいいのだけど、お風呂ではそうはいかないのだから。  気付いた時にはもう雄介の指は中の方にまで来ていて、次指が奥に入って来たら、きっといつもの気持ちいいポイントに当たるだろう。  そんな事、体がもう分かっているのだから、快感が来るのを思わず身構えてしまう。  次の瞬間、やはり自分が思った通りに雄介の指が俺の気持ちいいポイントを掠めるのだ。 「ん、んん!」  今は指が気持ちいいポイントを掠めただけだったからなのか、あまり甘い声というのは出なかったように思えるのだが、もう次のターンでは完全に気持ちいいポイントを雄介の指が突く事になるだろう。

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