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ー未知ー44
「もう、ココに欲しいんやんなぁ……」
と半分は独り言のように半分は俺に言っているように聞こえて来る。
それでも俺の方は首だけは横へと振るのだ。
「ホンマ、そういう望の方が、俺的には可愛えと思うわぁ……」
きっと雄介からしてみたら、その俺が当たり前だったからであろう。
「ほな、今日はコレ挿れてみようか?」
そう言うっていう事は、雄介のモノでは何かを雄介の方は挿れようとしているのであろう。
どっから出て来たのか、っていうのは分からないのだけど、雄介の手には大人のモノを形どったような玩具が握られていた。
「コレ中に挿れるんやったら、うつ伏せとか四つん這いの方がええか?」
そう何故か雄介はそれを俺に問うて来る。
「この体勢からやと、若干入れ辛いし……ほな、望が自分の足を持ってくれるって言うんやったら、そのままでもええねんけどな」
ちょっと下心が見え隠れしているような雄介に気持ちドキリとしながらも、
「俺がうつ伏せになるから……」
そう俺の方はぶっきらぼうに答える。
これでも俺の方は答える方だ。 その昔こんな事を雄介に聞かれたなら、全くもって答えてなかったのだから。
「ほな、うつ伏せな……」
「あ、ああ……おう……」
そう答えて、俺の方はベッドの上でうつ伏せの状態になる。
しかしこの体勢だと自分のモノをどうしたらいいのか。 っていうのが分からない。 自分の体の下にするのか、それとも勃っているのにも関わらず太腿と太ももの間にするのかをだ。
とりあえず、太腿と太ももの間にした俺。 しかしそんな状態にするときっと雄介にはそれが丸見えだろう。
どっちにせよ、こういう行為というのは恥ずかしい思いをするのだからと、そこは開き直る事にした。
急に部屋内に振動音が鳴り響く。 きっと雄介が玩具のスイッチを押したという事だろう。
それが双丘へと当てられる。
そこから振動が体中に伝わって来る。 流石は人間を快楽へと落とす事が出来る道具だけあるのであろう。
雄介が動かす玩具は、俺の皮膚を優しく触れるか触れないかの所で行ったり来たりを繰り返していた。 それがやがて皮膚にちゃんと触れる位までになって来る。
それが気持ちいいからなのか、それともやはり体の方はこういう行為に期待しているからなのか、俺の方は口の中に溜まってしまっている唾液を飲み込むのだ。
しかし雄介っていうのは焦らすのが好きなのか、それともゆっくり優しくするのが好きなのか、未だに双丘だけをその玩具で這わしているだけだった。
だが俺の体は、それだけの優しい刺激でもビクビクと反応し始めて来る。
「ぁ……ん……ぅうん……ぁん!」
と俺の口から漏れてくる声だって甘いのだから。
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