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ー未知ー43

 こんなにも心までが繋がってからスるのは初めての事なのかもしれない。 だからなのか今日は素直に気持ち良くなれるような気がして来た。  雄介の事を信じ、完全に体を雄介に委ねる俺。 すると再び俺の胸の突起へと舌を這わせられ、再び俺の体がビクビクと反応する。 「ん! ふぅ、ん……っ!」  本当に雄介からのそういう行動は気持ちいい。 確かに体中にビクビクするような気持ち良さというのもあるのだけど、心までもがほわほわと気持ちいいのもある。  これが、もしかしたら今まで俺の方は感じた事はあまりなかったのだけど、幸せという感じなのであろう。  心も体も満たされる。  本当に今の俺はそういう感じなのだから。  雄介は皮膚を吸い上げるような音を立て、俺の皮膚や胸の突起を刺激する。  もう! もう! 今日の俺というのは、足までも突っぱねそうな感じだ。 いや足を完全に突っぱねている状態でもある。  それだけ体全身で気持ちいいというのを感じているのであろう。  足を突っぱねて、腰までも浮かせてしまっている俺。 もう完全に雄介のお腹へと自分のモノを押し付けてしまっている状態でもある。 それでも雄介の方は全く気にしてないのか、それともやはり婚約相手なのだから、それ位の事は当たり前と感じてくれているのかは分からないのだけど、完全に俺の方は雄介のお腹を透明な液体で汚してしまっているのに全く気にしてない様子だ。  しかしその行動でさえも気持ちいい。  そう完全に俺のモノの先端部分を擦り付けてしまっているのだから気持ちいいに決まっている。 だけど今日の俺というのはその腰の動きが止まらない。  気持ちいいからというのもあるのだけど、やはり相手が雄介だからなのであろう。 だから体全身で気持ち良くなりたいと思っているのかもしれない。  しかも長年雄介と繋がって来ている体というのは、雄介に色々と触れられるだけで気持ちいいという事は知っている。 皮膚に触れられるだけで、体の中にある奥の方が疼くような気がして仕方がない。  早く奥もどうにかして欲しいと思ってしまっている俺。  だけど雄介の場合のは、くまなく俺の体を気持ち良くしてから、ゆっくりと中を気持ち良くさせてくれる事は分かっている。 だからそこはもう待つしかない。 「今日の望って、いやに腰動かしてへんか?」 「え? あー、そうなのか?!」  本当の事を指摘され、思わず視線を逸らしてしまう俺。  そこは恥ずかしい所なんだから仕方がないだろう。 「もう、ココに欲しいんか?」 「ん? ぅうん……」  視線を逸らして否定の言葉を述べてしまうという事は、まだ少しは素直になれてない所もあるという事だろう。 いや流石の俺も恥ずかしい言葉に関しては否定するという事だ。

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