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ー未知ー51
俺の腰も無意識のうちに激しく動く。
今までにはないような気持ち良さに頭もどうにかなってしまいそうになってくる感じだ。
「あ……!」
そう思った時には、もう俺のモノの先端部分から白い液体が吐き出されてしまっていた。
それと同時に俺の方は荒い息を繰り返しながらベッドの上へと横向きに倒れ、上半身だけを天井の方へと向ける。
しかしあまりにも気持ち良かったからなのか、いつも以上に視界がぼやけて見えるのは気のせいであろうか。 確かに俺の場合には視力が無いっていうにもあるのだが、それでも前がいつも以上に見えてないような気がするのだから。
俺が快楽の余韻でボッーとしていると、雄介が俺の顔を覗き込んで来る。
「大丈夫やったか? でも、今日のは気持ち良かったやろ?」
「気持ち良くなり過ぎて、思考が働かねぇよー」と位言いたかったのだけど、今はそんな言葉さえも口に出来ない位、体に力が入らない状態なのかもしれない。
「だってなぁ、さっきから望がマンネリ化して来ているから、今日は変わった事がしたいような事を言っておったからなぁ。 流石に俺が動かれへんのは違うなぁ。 ってさっき思ったし、せやったら、今日は時間がある訳なんやから、逆にゆっくりシてみたらどうや? と思って、ゆっくりとしてみたんやけどな」
「あ、そういう事か……」と変に納得してしまう。 だって俺の方はさっきそれを勘違いしてしまったのだから。 そう俺の方は、試されているとか隠し事は無しだとかそう思ってしまっていたのだから。 やっぱり俺っていうのはまだまだ雄介の事をちゃんと知れてないんだと気付かされたような気がする。
「ゴメン……そういう事だったのな。 俺の中で雄介が意地悪な事をしてる。 とか、試されてる。 とかって思ってたのが、馬鹿らしくなってくるわぁ……」
その俺の言葉に雄介の方は一瞬目を丸くしたのだが、急に微笑ましい表情になると、
「そりゃ、人間やもん、誰にだって勘違いする事はあるやろ?」
そう言って雄介は俺の体を優しく撫でてくれるのだ。
ホント、そこは雄介らしいと改めて思った所なのかもしれない。
本当に雄介の言葉っていうのは、今まで全身に力を入れていた事が一気に力が抜ける感じがする。 本当に全身で優しさを纏っているような人物なんだと改めて知った。
そこでやっとこさ体も呼吸も落ち着いて来た所で、俺の方は半身を起こすと雄介の背後から抱き締めるのだ。
本当にここまで愛おしいと思った人っていうのは、初めてなのかもしれない。 いや確かに今まで付き合って来た人物っていうのは少ないのだけど、それでもかつてここまで愛おしいと思った人というのはいなかったようにも思えるのだから。
それに俺自ら雄介に抱き付く事だって今まであまりした事がなかったように思える。
それだけ俺からしてみたら雄介っていう人物は信じれるという事だろう。
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