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ー未知ー59
本当に今日の雄介の行動っていうのは、焦ったくて、恥ずかしくて、我慢まで出来なくなってくるっていう感じだ。
焦ったいもんだから、変に鼓動は早くなってくる。
確かに俺達の方はもう何十回と体を重ねて来ているのだから、マンネリ化して来ているのかもしれないのだけど、これはこれでいつもとは違うもんだけど、本当に恥ずかしくなって来る感じだ。
だからこう何回も俺は足を閉じようと頑張ってみるのだけど、雄介はそれを許してくれないようで、器用に俺の爪先を舐めながら俺の膝と膝の部分を開いて来るのだ。
「足閉じないで……」
そう優しく温かい感じで声を掛けてくる雄介。
本当に俺はそんな雄介に弱い。
もうこういう行為をしている時の雄介の声は、聴覚から体へとビクビクとしてくるようだ。
しかし今日の雄介は執拗以上に足先を舐めている。 こんなに舐められた事というのはなかったような気がする。 だからなのかいつもとは違う攻め方に俺の方は気になってしまったのか、少し顔だけを上げて、雄介の方へと視線を向けると、
「な、何で、今日はそこを集中して舐めてくれてるんだ?」
「……はい?」
そんな質問が俺の口から出てくるとは思ってなかったのか、驚いたような声が聞こえて来たのは気のせいであろうか。
そこで一瞬、雄介と視線が合ってしまったようにも思える。 だけど俺の方はこんな行為をしている時だったからなのか、恥ずかしくて直ぐに視線を外してしまうのだ。
そして雄介の方はゆっくりと口を開く。
「あ、それな……ま、俺達の場合、もう、何十回と体重ねておるやろ? せやから、たまには変わった事せえへんと、やっぱ、人間なんやし飽きちゃうやんか……せやからな、ネットで色々と勉強して来たっていうんかな? それで、俺も望も楽しめるようなのにした。 って言うたらええか?」
その雄介の説明に納得した俺。
今の時代というのは、ネットで本当に色々な情報を得る事が出来る。 これが一昔前、携帯でネットすら出来ない時代だったら、AVとかそういった雑誌でしか情報がなかった時代だったのだけど。
だけどネットの場合、危険を伴う場合があるからそういった物を見る時には気を付けなければならない。
そう多額のお金を請求されてしまう場合があるのだから。
だけどきっと雄介の場合にはそういうのも気を付けて情報を得ているという事だろう。
確かに毎回同じパターンではこういう行為だってつまらなくなってくるもんだ。 だから雄介の方もそういった知識を得て、俺に試してくれているのであろう。
逆に言えば俺達っていうのは、こういう行為を何回でも重ねて来ている大人だ。 ただただ毎回同じパターンで体を重ねているのでは楽しくは無いのだから、そういった知識を得て新しいのを取り入れて行く事も楽しみの一つなのかもしれない。
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