流石にいきなり素直になる。　と決めたって、こういう行為でっていうのは難しいところだからだ。　やはり恥ずかしくて素直になるのは確かに俺からしてみたら厳しいのだから。 「あー！　もう、俺、今日の望にはやられたわぁ……望にそんなん素直に言われてもうたら、アカンって言えへんやんかぁ。　ってか、俺の方は、もう、それで十分って思ってまってんやけどな」 　そう半分は独り言なのか、それとも俺にも言っているのか。　っていうのは分からないのだけど、そんな風に言う雄介に俺の方は逆にどう反応したらいいのか。　っていうのが分からない。 　だから雄介のことを見つめていると、 「もう、今日は分かったって……ホンマ、素直な望の言葉に、俺のムスコさんに直撃やったし、もう、今のだけで元気になってもうたしな」 「はぁあああ！？」 　そんなことを言う雄介に俺の方は裏声を上げてしまうのだ。 　しかし今日はまだ逆に何にもしてないのに、もう雄介のムスコさんの方はビンビンになってきているということだろう。　いや、俺の方は確かに先にイかせてもらったけど。　それでも俺が雄介に何か気持ち良くなるようなことをしている訳ではないのだから。　本当に今日の雄介っていうのは勃つのが早かったのかもしれない。 「何だ？　もう、雄介もイきたいのか？」 　そう言って、俺の方は半身を起こすのだ。 「……はい？！」 　今度は雄介が裏声を上げる番だったのかもしれない。 　それから俺は再び雄介の体をシーツへと押し倒すと、甘く艶っぽい声で、 「今の俺の言葉で勃っちまったんだろ？　だから、イきたくなったんじゃねぇのか？　俺がお前のを舐めてイかせてやるって言ってんだよ」 　素直になるってこういうことなのであろうか。　そう思いながらも俺の方は雄介のモノへとゆっくりと手を掛け、先ずは片手で上下へと動かし始めるのだ。 　流石に俺だって、これくらいは出来る。　だけどイかせられるのか。　と言ったら、それは分からないところなのかもしれない。 　だって俺自身自分で自分のムスコさんを自慰行為さえあまりしたことはないのだから。　二人でだって、本当に俺からスるのはたまにくらいだ。 　本当に十分過ぎる程、勃っている雄介のソコ。 　当然もう透明な液体はモノの前端部分から出て来ているのだから、俺の手にもその透明な液体が垂れて来ていて、それがいい感じに雄介のモノをも濡らし、滑りも良くなる。 　しかし男のモノというのは、こんなにも硬くなるもんなんだと改めて知った。 　しかもこんなにも波打っていて、本当に熱い。　それが俺の中に入って来て、気持ち良くさせてくれるのだから。　本当に神様っていうのは人間にこういう行為をすると快感が生まれるっていう体にしてくれたのであろうか。 　動物界の中ではこういう行為に関して快感が生まれるのは人間だけなのだから。