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ー未知ー67

「あぁ! ……ちょ、ま、待ったぁあ!」  そう今にも限界そうな声で俺に静止を求めて来る雄介。 「……へ? 何でだよー……」  せっかく今こっちまでこういうことに関して乗ってきたのに、何故そこで雄介は静止を求めてくるのであろうか。 と俺の方はそこのところは不思議でちょっと頬を膨らませてまで抗議する。 「あ、あんなぁ……望にそないなことされたら、俺の方が保たなくなってくんねんけどなぁ……」 「だって、そういうことシてるんだから、保たなくなってきて当然だろ?」  と俺の方はさも当たり前のかのように言うのだ。 いや実際当たり前なことでもあるのだけど。 「あ、いや……そうやなくてな……なんや、こういう行為の時に男っていうのは、なんやろ? プライドみたいなもんがあるんやって……せやから、こうなぁ……」  そこで何でか言葉を止めてしまう雄介。 そんな雄介に俺の方が何が言いたいのかが分かってしまい、続きを話してくれない雄介に笑えて来てしまうのだ。 「ん? 何だって?」  いつもとは逆に今日は俺の方が優位な位置にいるような気がするのは気のせいであろうか。 たまにはそういうのも楽しいのかもしれない。  そしてなかなか言葉を続けない雄介に俺の方は優位な位置に居る為か、雄介のモノを再び動かし始める。  俺の手の中にすっぽりとおさまってしまっている雄介のモノ。 すっぽりハマってしまっているというのか俺の手からは全然オーバーしているものの拳の中ではおさまるっていうことだ。  雄介はあまり自分のモノに俺に触れさせようとしない。 だからこうまじまじと感じるのは初めてなのかもしれない。  それに俺達っていうのは、もう必ず結婚が決まっているのだから、俺だって流石に雄介のモノに慣れておきたいところだ。 だってこういう行為っていうのは、一人が頑張ったって仕方がないのだから。 二人で楽しんでナンボのもんなのであろう。  それにもう雄介とは何十回と体を重ねて来たのだから、雄介のモノだって慣れて来たというもんだ。  部屋内には、雄介の先端部分から出て来ている透明な液体が俺の手に零れ落ち、俺が雄介のモノを扱く度にそれが水音を立てるのだ。 「やぁ……望、ホンマに辞めぇ……!」  そう雄介の方は頑張って半身を起こしてまで俺に静止を求めようとしているのだけど、全くもってその手には力が入ってないようにも思える。  それに雄介だって流石に俺に対して本気で嫌がっている訳もないのだから、手に力がまったく籠ってなかった。  きっと雄介の中では今葛藤が起きているのかもしれない。  望にそんなことをさせたくないという気持ちと望に本気で抵抗してしまったら、俺に怒られてしまうかもしれない。 という気持ちで心の中で戦っているのであろう。 「なぁ、雄介……本当にいいんだって……こういう行為もさ、お前とは夫夫になるんだから、ちゃんと俺にも雄介の体に触れさせてくれよ」  それを言った直後だろうか、完全に雄介の体からは力が抜けてしまったようで、雄介の体はシーツへと落ちていいたのだから。

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