605 / 854
ー未知ー100
雄介の腰も動きというのは、本当に益々激しくなっていくばかりで、俺の体というのは自然に雄介の腰の上で跳ねまくりの状態へとなって来る。
「やぁあん! ぁあん! ぁあああん! んっ! んん! ぁあん!」
いつもより俺の声が上がってしまっているのは気のせいであろうか。
確かにこういう行為をしていのだから気持ちいいのは確かだ。 だけどこういつも以上に自然にというのか、勝手に声が出てしまっているようにも思える。
そして瞳は潤い、視界の方は本当に全くもってゼロに近い俺。 元々視力というのは弱いのだけど、瞳が潤ってしまうと余計に視力というのはゼロに近い状態になってしまうからであろう。
「も、もう……ゆ、雄介……だ、ダメっ! イ、イくっ! イきたいからっ!」
俺の方は雄介に体を揺さぶられながら、頭を振ってまで、そう訴える。
本当に今日の俺というのはいつも以上に快感に素直ということなのであろう。
「もう、イきたいん?」
その雄介の言葉に俺の鼓動が跳ね、雄介の顔を見てしまっていた。
そう雄介にしては珍しい言葉を言っている方だろう。 俺の為に、俺にいつも気を遣っている雄介からしてみたら本当に信じられない言葉だったのかもしれない。
「俺の方は、まだ、なんやけど……?」
本当に耳を疑たくなるような言葉だ。 聞けるのならもう一度聞いてみたい言葉なのかもしれない。 二度見ならぬ二度聞きをしてみたくなるような言葉に、俺の目は点状態だった。
そして急に雄介は俺のモノを握って来る。
その行為に一瞬息を詰まらせてしまう俺。
「ちょ、辞め……え?!」
そのまま俺の方は雄介の事を涙目で見つめてしまっていた。
「たまには、イくの我慢してみた方がええんと違う? それに、望だって俺と一緒にイきたいやろ?」
そう言われてしまうと俺の方は返す言葉もなくなってしまう。 そしてその雄介の言葉に顔を更に赤くするのだ。
「ほなら、決まりやな……」
俺が黙ってしまった事で、もう俺からは言うことはなくなってしまったということもあってか、勝手に雄介の言葉通りになるだろう。
雄介には俺のモノを握られ、当然先端部分は指で押さえられてしまう。
本当にこの状態ではイきたいのにイくことが出来ない。
「それに、イくの我慢した方が、イった時により気持ちええっていうのを聞いたことあんで……」
そうそれを耳側で囁くように言う始末。
何だか今日の雄介っていうのは、今まで我慢していたものが爆発してしまったかのようだ。
確かに俺は雄介のことを我慢させて来過ぎたのかもしれない。 そりゃ、それがいつ爆発してもおかしくはなかったのであろう。
だから俺の方は、小さな声であったのだけど、色々な意味を込めて、
「……ゴメン」
と言うのだった。
ともだちにシェアしよう!