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ー未知ー142

 しかし今雄介が言っていた『コレ』とはなんなんだろうか?  その言葉に対して考えていると、再び雄介の長くて気持ち的に男らしくて太い指が滑り込むようにして俺の中へと入ってくる。  それで俺の方は今雄介がベッドからいなくなった理由を察する。  そう俺の中へと入っていく指がすんなりと入っていったのだから、今雄介がここを立ち去った理由というのは、ローションを取りに行ったということなのであろう。  だけど今さっきの雄介の指だけの時は特に何にも感じなかったのだから、本当に雄介っていう人間は相手が壊れないように優しくやってくれているという証拠なんだろう。  そして今度は中へとローションが入ってくると、グチュグチュという音が響くのだ。  男のそこというのは女性のようには濡れては来ない。 女性のそこは男のモノを元から受け入れられるように出来ているのだけど、男のソコは特に何かを挿れるようには出来ていないのだから、勝手には濡れて来ないもんだ。 だからこうして市販で人工で作ったローションというのが売っている。  そして雄介の指は俺の後ろの蕾の入口でゆっくりと俺のそこを傷付けないように出たり入ったりを繰り返すのだ。  本当に雄介の指の動きというのは優しい。  いやそれだって俺の方は雄介以外の誰にも体を許したことがないのだから分からないところではあるのだけど、俺からしてみたら本当に雄介の動きというのは優しく感じているのだから。 いやこの行為について教えてくれたというのか和也には二回程あったのだけど、それは俺からしてみたらカウントしないと言った方が正解なのかもしれない。  しかし優しすぎるのもたまに問題がある。  俺だってもう何回もこういう行為を雄介としているのだから、中にある気持ちいいポイントというのは分かる。 だけどそのゆっくりとした雄介の動きではなかなかその中にあるポイントまでは突いてくれないということだ。  だからなのか俺の腰が無意識に動き始めてしまったようだ。  そう腰を動かすことによって、無意識のうちに自分が突いて欲しいポイントへと雄介の指を誘導したいからであろう。 「ぁ……ふぅ……ん……」  そんな俺の姿に雄介の方はクスクスとしているように思える。  きっと雄介の中では「お前の腰動いてきてんで……」とかって言いたいんだろうが、それを言ってしまうと俺が拗ねてしまうのが分かっているのだから、言わないようにしているからこそクスクス程度でおさめてしまっているのかもしれない。  だけどもう俺達の関係っていうのは、寧ろ隠し事無しでオープンで行きたい。  そうしたいのは山々なのだけど、俺の口からそんな言葉が自然を出てくる訳もなく、俺の方は仕方なく雄介がしてくれる行動についていくしかないようだ。

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