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ー未知ー146
前まで俺はあまり素直な性格ではなかったのだけど、最近ではかなり雄介の前では素直になってきたように思える。 それもあるのだが、素直になってくると快感さえもより気持ち良くなってきているのは気のせいであろうか。
今雄介が玩具を抜いたことによって、益々体の中からじゅわじゅわと快感という波が湧いて来たのだから。
「どないしたん? 急に体ビクって、させておったみたいやけど……?」
雄介はそれを意地悪で聞いて来ているのか? 普通に聞いて来ているのか? っていうのが分からない。
いや雄介にそんな疑いを向けるのは間違っているのかもしれない。 これが和也だったら、そりゃ、意地悪でってなるのかもしれないのだけど、雄介の場合には全くそういうの関係無しに聞いて来ているだろう。 そういうところ雄介っていう人物は純粋なのだから。
「そ、そりゃ、こういうことシてんだから、体がビクってなるの当たり前だろ……?」
こう素直に雄介には答えているものの、内心では凄く恥ずかしいからなのか、雄介のことを直視せずにうつ伏せのままで答える俺。
そんな俺に雄介は微笑んでいてくれたのかもしれない。
そう俺がそれを言った直後というのは、逆に何も答えなかったのだから。
俺的にはそこのところが少し気になったところでもあったのだが、もう直ぐにそこは気にせずに、軽く息を吐く。
だって変に緊張してしまっているからなのかもしれない。
恥ずかしい言葉を言った直後なのだから、本当に俺からしてみたら、体の中から緊張していたのだ。
「ほな、もう、次のにしてみてええか?」
それを雄介はちゃんと俺に確認する。
きっとそこは雄介の優しさなのであろう。
やはり雄介は雄介なのかもしれない。
「あ、ああ……」
俺の方は半分は上の空ではあるのだが、そういうところ一応答えておく。
さっきよりも少し大きめの玩具とはどんな形をしているというのか、どれくらいのの大きさでどんな風になっているのであろうか。 ある意味、今まで俺はそういうのをまともに見たことがなかったのかもしれない。
そういう興味は湧くのだけど、恥ずかし過ぎて見れる訳もなく、俺は未だにうつ伏せと四つん這いの間くらいのままの体勢でいる。
そして俺の中へとゆっくりとなのだが、今さっき雄介が言っていた玩具が入って来るのだ。
確かにさっきよりは大きくなって、俺の後ろの蕾へと入って来るソレ。
若干ではあるのだけど、手や体に力が入って来てしまう。
そりゃそうだろう。 そう人間っていうのは、痛いと思うと勝手に防衛反応で体に力が入ってしまうのだから。
それと同時に俺の鼓動も高鳴り始めるのだ。
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