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ー未知ー145
こう雄介っていう人物は不思議と自然に誘導してくれているような気がする。
「なぁ、指もええかもしれへんけど……今日は望もそういう気やって言うんやったら、もう、玩具使ってええ?」
「……え?」
再び俺の方は声を裏返す。 だけど今さっき自分は今日素直になると心の中で宣言したのだから、
「あ、ああ……いい……」
そう言うのだった。
そこに雄介の方は満足したかのようにクスリとすると、そこら辺へと持って来た玩具を手にするのだ。
玩具にローションを垂らし、俺の蕾の中へと入れて来る。
しかし俺のソコというのは、とっくに受け入れるのを待っていたかのように、すんなりと俺の中へと入って行く。
俺の中に入って来た玩具というのは、あまり異物感というのか違和感というのかキツさというのを感じないところからすると、一番小さいサイズのローターなのかもしれない。
俺の中へと簡単に入って来たそのローター。 今ではただ単にポコんっていう感じで入って来ただけだ。
そこに俺の方はまだ拍子抜け状態なのかもしれない。
寧ろ何だかまだまだ全然余裕があるのだから。
本当に俺の体っていうのはこういう行為に慣れて来てしまったということなのであろう。 いいのであろうか、悪いのであろうか。 そこは分からないところなのだが。
「やっぱ、こんな小さいのじゃ、何も気持ち良くないか?」
独り言のような俺に問いかけてきているような言葉に、俺の方は、
「あ、いやぁ……?」
と答える。
その答えに雄介は、
「ま、そうやんなぁ……ま、これくらいやったら、もう、望じゃ、余裕だと思うしな……」
そう言うと、何か今度はスイッチを入れ替えたように、
「ほなら、これは?」
そう言って、急に玩具のスイッチを入れる雄介。
すると俺の中で急の振動が入り、俺の中で震え始める。
「はぁ!? ぇ? ぇええ?! ちょっ!」
それと同時に腰が跳ねる俺。
そりゃ、人間のことを気持ち良くさせる為に開発された物なのだから、俺が反応してしまうのは当たり前なことなのであろうが、まさかここまで体が跳ねるとは思ってなかったのかもしれない。
「ぁ……んっ! ちょ……ん!」
「ん? ダメか?」
と言われて急に雄介の方は中から玩具を抜いてしまうのだ。
「へ? ちょ、待っ……てっ!」
思わずそう言ってしまっていた俺。 いやマジでなんていうのか雄介が抜くタイミングでそう言ってしまっていたのだから、きっと雄介には『マジで待って』と思われてしまったのかもしれない。
俺の方は玩具が抜けたと同時に安堵の声を漏らす。 そして何気に刺激が強く感じたのは気のせいであろうか。
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