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ー未知ー148

 俺の方は少し体を起こすと、雄介のモノを口へと含む。 「……んっ!」  と俺が雄介のモノを口へと含んだ瞬間、言葉を詰まらせたような声を上げる雄介。  そう雄介はこういうことに慣れてないのだから、その反応っていうのは当然なことなのかもしれない。  何だか、今日の俺というのはソコに優越感を覚える。  一瞬だけニヤとした俺。  だからなのか、今は恥ずかしいというよりも雄介よりも上に立てたことに喜びの方が勝っているのかもしれない。  だからなのかいつもよりも真剣に雄介のモノを舐め始める。  雄介の方は何かに耐えるように、後ろ手にベッドへと両手を付け、首をも天井の方へと向けてしまっていたのだから、時折、『すっー』や『ぅ……』『んっ!』と言ったように、快感に耐えているような声も聞こえていた。  そんな雄介を見ているのが楽しくなってくる俺。  もっと雄介のことを追い詰めてやろうと思った瞬間だっただろうか、俺の後ろの蕾に入っていた玩具の振動が激しくなったようにも思える。 「はぁ? ぁ……え? ぁあ! ちょ、ちょっと……」  そう言いながら思わず雄介のモノから口を離してしまっていた。 「え? ちょ、何!?」 「あ、スマンなぁ……この、望の中に入っている玩具のリモコン、俺が持っておったんやって……」 「はぁあああ!?」  今急に俺の中で激しく動き始める振動に俺の方は体全体でビクビクとさせてしまっていた。 しかも今は少し上半身を起こした状態だったのだから、こうネコが座っている状態に近いのかもしれない。 そう双丘はベッドへと付き、両手は体の前にあるのだから。 「とりあえず、まだまだ、俺が先にイく訳にはいかへんからなぁ……」  雄介の方は変に攻のプライドみたいなもんがあるのであろう。 そう受よりも先にイく訳にはいかないという。 だから俺の中に入っている玩具の振動を強めたのかもしれない。  とりあえず俺の中では今玩具が変に暴れ回っている。 さっきのローターの時とは違い、俺の中でくねくねと畝って動いているようにも思えるからだ。  とうとう俺はその激しく動き回る玩具に耐えきれず、体が横倒しになるようにベッドの上へと横になるのだった。  検査風に言えば、大腸検査をさせられているような、そんな感じの体勢になってしまっていたようだ。 「たまには横からっていうのも、ええねんなぁ……」  さっきまであんなに快感に耐えていた雄介だったのだが、もう今は大分戻って来たのであろう。 そんなことを俺に言っていたのだから。 「ほなら、ここに細いチューブのカメラ入れて、望の中の様子見たろうか? 俺、本物の医者やし、そこは、もう、お医者さんゴッコとは違うしなぁ……」

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