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ー未知ー151

 男にとってイけそうでイけないもどかしさっていうのは、本当に辛い。  こうモノの先端部分まで内部から迫り上がって来ているものが途中でなくなってしまうっていう感じなのだから。 「ちょ、マジで……そ、そういうの止めろよなぁ……」 「ん?」  その俺の言葉に反応して来る雄介。  そんな雄介に俺の方は逆に『俺今変なこと言ったか?』と思ってしまう程だ。 「今の気持ちよかったんか?」  そう聞いて来る雄介に、思わず雄介の方へと視線を向けてしまっていた俺。 そしてその一瞬で顔を真っ赤にしてしまっていた。  本当にこういう行為をしている時に雄介と視線が合うのは本当に気まずい。 寧ろ俺の方は恥ずかしいくらいなのだから。  そして直ぐに視線を外してしまう俺。 「なんや、今日の望って、気持ち良さそうやし、わりと自分に素直になってきたなぁ……って思うねんけど……?」  確かに、素直になろう。 っていうのは意識してきたのだけど、まさか、ここまでされるとは思ってなかったことなのかもしれない。  確かに雄介の場合、いつも以上に言葉が多い気もするのだけど、それでも雄介の言葉からは優しさを感じる。  本当に俺は雄介の事を好きになって良かったとさえ思える程だ。  言葉っていうのは、言霊って言うように、寧ろ、心の中まで分かってしまうもんだ。  そう和也が良く言っていたようにも思える。  口では「別に痛くないし」と言っているのに、心の奥から言っている言葉からすると、「本当は痛い」と思っていて顔にも出たりするのだから。  だけど雄介には全くそれが無いということだ。 本当に雄介の場合には純粋という言葉が似合うのかもしれない。  だからなのか今日の俺って言うのは、 「そりゃ、前に約束したろ? って、さっき言っただろ?」  一瞬、雄介の言葉が止まったかのように思えたのだが、 「……確かに、前に約束したけどなぁ……。 何やろ? 今日の望はホンマにそんな感じがすんねんなぁ」  そこは確かにそうなのかもしれない。 だってそこは明日雄介が頑張ってくれると信じているから、そこは今のうちに俺が返そうと思っているから余計になのであろう。 「ま、いいから……こう中途半端にされてる方が、気持ち悪いんだけど……?」  これが今の俺の限界な言葉なのかもしれない。 「あ、ああ……そうやったなぁ……」  雄介はそう返事をすると、再び手を動かして来るのだ。  本当にその雄介が扱っているチューブが俺の奥の奥の方まで来ていて、その奥の入口部分で更に奥の方へと入ろうとしていた。  チューブの先でその入口部分をツンツンとされて、少し力を入れるとそれが更に奥へと入って来る。

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