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ー未知ー155

 一瞬、雄介は電話に出たものの、直ぐにスピーカーにしてくれたようで、スマホを再びベッドの近くにある机の上へと置くのだ。 そして再び俺の足と足の間へと戻って来る雄介。  そんな行動をする雄介を視線で追っていた俺。  そしてスマホのスピーカーからは和也の声が聞こえて来るのだ。 『ふーん……望達も、丁度シてたところだったんだなぁ』  その和也の言葉からすると、和也達の方も体を重ねているということなのであろう。  じゃあ、何故、雄介に電話をして来たのであろうか。 そこは気になる所なのだが、とりあえず気にしないようにする俺。  しかし今日という日は、何だか俺からしてみたら色々なことがあり過ぎているような気がするのは気のせいであろうか。  色々な玩具や体勢を試されて、更に和也から電話があって、俺達の行為を聞かれているというのか、向こうも同じ行為をしているのだから、両方でシている声だけが聞こえるというのであろうか。 これだと二組でシてるのと変わらない気がして来るのだ。 いや、もしかしたら向こうは朔望や歩夢もとなると三組でっていうことになるのであろう。  そこにため息は出て来るものの、今日は雄介の事を励ますつもりで頑張っているのだから許そう。 もしこれが明日何もなかったら、絶対に俺はこんな事をさせるつもりはなかったのだけど。  俺が和也からの電話で色々と考えていると、雄介が続きを再開したらしく、俺の中へと次から次へとその大小球が付いた玩具が中へと入って来る。 「ぁ……ん……ぁあ!」  だけど俺の口からはどうしても声が出てしまっていた。  人間、こういう行為をしている時っていうのは、気持ちがいいと自然に声が出てしまうのだから、そこは仕方がない。  だけど雄介以外の和也達に俺の声を聞かせるのは、流石に恥ずかしいところだ。  いや寧ろ向こうもシているのだから、向こうの声も電話越しに聞こえて来る。  何でかその裕実達の声で興奮してきているような感じがしているのは気のせいであろうか。  人間って、人のこういう行為も好きなのかもしれない。 それに人の行為というのをそうそう見れる訳ではないのだから余計に興奮して来てしまうのであろう。 「あ! そうや!」  と急に雄介は独り言を漏らすと、 「な、和也ー、スピーカーじゃなくて、ビデオにせぇへん?」  そう急に恐ろしいことを口にして来る雄介。  今の俺は半身まで起こして「はぁ!?」と抗議したいくらいだ。 『それ、いいねぇ。 たまには、人のプレイも見てみたかったしな。 ま、毎日のように朔望達のも見てるけどー、望達っていうのは、あまり見た事がなかったしな。 そうそう、前にみんなでホテルに行った時以来だしな』

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