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ー未知ー166
「たまには、体勢変えてヤるっていうのもええんと違 う?」
そういう風に言われて、俺の方は納得するしかないだろう。 それに俺は雄介のことが好きなのだから、別に「嫌」と言う必要はない。
俺というのは雄介がする行動についていくしかないのだ。 だって俺がこういう行為の時に口出しなんて恥ずかしくて言ったこともない。
「ほな、望も動いて……」
「……?」
その雄介の言葉に、俺の方は不思議そうな表情をしながら雄介の方へと視線を向ける。
そう俺からしてみたら自分から動くってことをあまりした事がないのだから、ハッキリ言って分からないし、まさか雄介がそんな事を言うとは思っていなかったからなのかもしれない。
「……ん?」
俺のその表情に雄介の方も首を傾げる。
時間にして一瞬、俺達は視線を合わせたまま時が止まっていたのかもしれない。
「……あのさ……俺、今まで、そんなことした覚えがねぇんだけど……」
「……ん? そうか!?」
その俺の言葉に再び雄介は考えていたのか、言葉を止めてしまっていた。
「だけど、本能でみたいなのはあんねんやろ? それに、女性と一回位は寝た事があるようなことも言っておったし……。 この体勢やと、ちょっと、俺の方が動きにくいねんなぁ?」
「はぁ!? それだったら、やろうっていう気になんなよなぁ……」
そこに俺の方はため息が出そうになる。
「ま、ええやんかぁ……たまには、違う体位でヤってみたかったんやからなぁ。 とりあえず、俺が腰支えておくから、望は思った通りに動いてみてなぁ……」
そう言われて俺の方は、仕方ない感じで軽く息を吐くと、雄介に言われた通りに腰を動かし始めるのだ。
最初は軽く、上下へと動かしてみると、雄介方は、それに合わせて、俺の腰を上下へと動かして来る。
「ぁ……ん! ぁああん! やぁ……え? だめぇええ! ちょ、え? ぁああん! 何?!」
俺の口からはよく分からない言葉が気付いた時には出てしまっていた。
そう横になっている時よりも、こう奥に雄介のモノが当たっているような感じがしているからなのかもしれない。 いつもとは違う更に奥の方に雄介を感じているのだから。 気持ちいいような何かが奥にいるような、そんな変な感覚に俺の方は声を上げる。
「ぁあん! ホント、だめぇっ! ソコっ! ぁああん! やぁあん! 無理無理っ!」
俺の今の反応っていうのは、言葉もそうなのだけど、行動もがいつもとは違うのかもしれない。 首の方は特に、上下左右には勿論のこと、首を逸らしたりしているのだから。
雄介と体を何回も重ねて来たのだけど、こんなに激しいのは初めてなのかもしれない。
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