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ー閃光ー217
「前にも、こんなようなことがあったような気がするのですが……?」
裕実がそう言ったことで確かに前にもこんなようなことがあったような気がすると俺の方も思い出す。
そこまでハッキリとは覚えてないのだけど、温泉か何かに四人で行った時だっただろうか。まだあの頃は俺は素直じゃなくて、思いっきりツンツンとしていた時代で、雄介に甘えられたのだけど、速攻で何かを返してしまっていたような気がする。
それでこう和也とイチャイチャし始めて、俺が温泉から上がってしまって、半分喧嘩みたいな状態になってしまったのを思い出した。
「ぁ、ああ……確かにな……」
急に気まずくなったのか、俺は裕実とは反対側へと体を向けてしまう。
本当に和也や雄介がいる部屋から聞こえてくるのは、体を重ねている時のような甘い声。
今の俺がそんな声を聞いてしまったら、当然自分のモノが主張してきてしまう。
だからそれを悟られないようにと裕実とは反対側を向いてしまったのだから。
本当に自分の体がめんどくさい状態になってしまったように思える。
雄介と和也といった甘い声から、そういう事を想像してしまい、体が反応するようになってしまっている。
だが裕実の方は全くもってそんな和也たちの行為に何も動揺することなく普通の状態で居られるのは気のせいであろうか。本当にこういう時自分だけが反応してしまっているっていうことなのであろう。
体の奥からドクドクと血流が巡り始める。男性として当然の反応だ。
それに人間としての本能でもあるのだから。
この行為自体人間にだけ与えられた快感でもある。
人間っていうのは確かにめんどくさいのだが、やはり動物界最強と言われるだけあってか、普通の動物には出来ないことがたくさんあるのだ。
笑うっていうのも動物にはできない。人間ってだけの行為。
人間として生まれてきたのだから、本当に人間として楽しまないと勿体無いだろう。
しかしどうしたらこの状態を打破できるのであろうか。
ってか、まずアイツらはそういう風な声が出ているのかが気になるところだ。
まさか体を重ねる行為を教えるって、和也は雄介の体を使って、本格的に教えているのであろうか。
本当に扉の向こうで今一体何が起きているのかが分からないのが不安なところだ。
かと言って、俺と裕実がこの扉を開けて向こう側の様子を見るってこともしない人物でもある。
壁の向こう側で一体何が起きているのか、本当に気になるところだ。
見えないからこそ色々な妄想が浮かぶ。
しかし雄介しか甘い声が聞こえないのは気のせいであろうか。
もしかして和也はこういう行為の時、あまり声を出さないのであろうか。
本当に妄想だけが暴走してしまっているような気がする。
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