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ー閃光ー224
そこで俺は裕実の肩ら辺をトントンと二回ほど叩いてみる。そして今一度、
「裕実……」
と呼んでみるのだ。
「……へ? え?」
その言葉と同時に顔を俺の方へと向けてくる裕実。
その顔というのは、頬を真っ赤にし瞳を潤ませていた。
「わぁ……!」
と小さな声であったのだけど、俺の方は思わず口にしてしまっていた。
確かにこれだけ色っぽい顔で見つめられてしまったら、普通の男性だったら下半身直撃だろう。
いや、俺だって一瞬その表情にもってかれそうになったのだから当然の反応なのかもしれない。
「あー……あのさ……」
さすがにそういうことを上手く口にすることができない俺は、完全に裕実から視線を外すのだった。
いやもしかしたら裕実の今の表情に直視できなくて、視線そ逸らしてしまったのかもしれないのだが。
「あ、だからさ……さっきの、裕実からの提案に……だな……」
そこまで俺は言ったのだが、さすがにその先の言葉は続けられずにいた。
それに気付いたのか、裕実の方は一瞬視線を俺から外して、それを一瞬にして戻し、
「あ! そう言えば、そうでしたよね?」
と急に明るい声で言ってくる。
「あー、まぁ……そういうことだから……」
「でも、本当に望さんは大丈夫ですか?」
と裕実の方は座っている俺に合わせてなのか裕実も俺の目の前に座り俺の瞳を見つめてくる。
しかし裕実という人物はこう女性っぽいっていうのか、女性座りで、両手を床へと付け、俺のことを見つめてくる姿は本当に色っぽいっていうのか、もってかれりというのか、俺までこう引き込まれてしまう感じになってきたのは気のせいなのであろうか。
しかしその瞳っていうのは本当に真剣で、俺のことを本気で心配しているような、本当にシて大丈夫なのか? とかそんな目で裕実は俺のことを見つめていた。
その瞳にもやられそうになる俺。
「本当に、望さんは僕とで大丈夫なんでしょうか?」
「え? あ、まぁ……まぁ……あー……いいんだけど……あー、なんていうのか、自分が情けねぇっていうのかな? 俺の体って、雄介に色々と教えてもらった体だからさ、自分じゃイけない体っていうのかなぁ?」
もう完全に俺の言葉では言いづらかったのだが、視線を思いっきり逸らして裕実には訴えるのだ。きっとこれが和也だったらここまで言わなかっただろう。
「ですよねぇ? でも、一人でイけるようにならないと困りませんか?」
「あー、まぁ……確かに、そうだよなぁ……?」
「じゃあ、今日は、とりあえず、自分達でイけるように頑張りませんか?」
その裕実の言葉に俺の方は顔を真っ赤にするのだ。そして思わず裕実の方へと視線を向けてしまっていた。
それにさっきまでは二人でシようと言っていたような気がするのだが、何で急に変わってしまったのであろうか。いや俺がただただ勘違いしていただけなのかかもしれない。
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