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第13話 目の前の事に集中していたら予想外の

 旭に助けてもらった俺はあの後旭と別れた俺と図書室にいた  面倒な女子から隠れる為と#響__きょう__#がゆっくりしてて大丈夫だって言ってたから昼休みに旭がきて読みきれなかったので続きを読んでいる。  そして今ちょうど読み終わったので本を鞄の中に入れて、響のバイト先に行くところだ。いい感じに時間を潰せてよかった。  ただ少し気になる事がある。これから行く響のバイト先での事も気になるがそれ以上に透の事が気になる。 今日一日中透から話しかけられなかったんだよな。いつものあいつなら話しかけてこないなんて有り得ない。あいつなら俺と響の間に起こった事を色々見透かしてそんでもって面白がって絶対に茶化してくるはずなんだよな  けどそれがないどころか話しかけてすらこないんだよな。 「あっまた後で考えるか」  透の事を考えていたんだが響のバイト先に着いたから一旦思考をやめる事にした。  俺の目の前には落ち着いた雰囲気の喫茶店があった。店名は確かシンプルに#帳__とばり__#だ。  そういえば帳は#響__ひびき__#もバイトをしてたなバイト2人だけで回してるらしいしあいつ大丈夫か?#響__きょう__#の相手を1人とか疲れるだろうに。いや、あいつも明るい奴だから問題ないか。  #響__きょう__#に初めて会った日にもここにきたんだよな。 あの時は確か透にバスケに誘われたんだったな。でもってまさかそのメンバーに響と旭がいたんだよな。あの時はマジでビビったわ。 透があいつらとよく一緒にいるのは知ってはいたけど、まさかその中に俺を入れるとは思ってなかったつぅの。ザ陽キャの中に俺を入れるな面倒くせぇ。ってかあいつは絶対に狙ってやったんだろうな。  それに加えて何で対戦チームがバスケ部なんだよ!?意味わかんねーよ!そもそも何でバスケ部じゃねえのに練習に付き合う羽目になってんだ!?  えーっと、確かバスケ部の練習の為に自分はバスケ部じゃないから試合には出れないから味方としてじゃなくて対戦相手になった方がいいと思っていて、だったら他のメンバーもバスケ部以外がいいと思ったからだったか?  意味がわからねえ。いややってる意図は分かっけど、そんな事するくらいならバスケ部入れよ。まぁ、でもそう言う訳にもいかないんだよな。  あいつ確か入学してすぐの頃は勧誘がとんでもなく激しかったんだよな。一通りの運動部の部活体験をして全部で大活躍したらしい。2年や3年の先輩にも結構余裕に相手をしたらしい  そのせいでどの部から勧誘が激しくて揉めるのを避ける為にどの部活にも所属してって言ってたんだよな  でもってそんな時にサッカー部のクラスメイトの1人が練習に付き合ってほしいって言ってそれを旭が了承したせいで他の部活のメンバーも旭に頼み込んだんだったか  …………いやどこの漫画の住人だよ。現実にいるような奴じゃねえだろ  でもってそんな奴を俺と一緒に混ぜるなよ透  って何で俺はこんな過去の事を振り返ってるんだ?  変なこと考えてないでさっさと入るか。  逸れていた思考を戻して俺は喫茶店の中に入って行く。扉を開くとカランカランと扉についてるベルがなる。 「いらっしゃいませ。って、なんだ駆か」  ベルの音に反応してカウンターから俺に声をかけてきたのはここで#響__きょう__#と一緒に帳でバイトをしてる#響__ひびき__#だ。名前の漢字が同じだからか明るい性格は似てるてが#響__きょう__#よりも落ち着いている そしてその側には俺と同じ年ぐらいの制服の男がカウンター席に座っていた。特徴的な癖っ毛をしていてまるで犬の耳のようだ。人懐っこそうな笑顔も合わさって、どこか犬を彷彿とさせる奴だ 「よう、#響__ひびき__#。#響__きょう__#に呼ばれてきたぞ」 「あぁ、そうなのか。じゃあもう少しまっててくれ。なんか厨房で新メニュー作ってるらしいからかな」  そう言われて俺は店の中を見渡す。空いている席が殆どだ。帳はこの時間帯だといつも空いているらしいので珍しいことじゃないが  そしてさっき見たカウンター席に座ってる初めて見た奴の隣にもう1人に座ってる客がいた。しかもそれは俺の知り合いだ。  だが完全に予想外の人物だ 「なんでお前がここにいるんだよ」

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