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05※

「大丈夫か、咲良。辛いなら寮戻るか?」  ここで戻る訳にはいかない。  お前の、朝日のことが、知りたいんだ。好きな奴のことを知りたいのは、当たり前だ。 ーー例え、お前を裏切る形になったとしても。  俺の体は、類や結城に弄られて、わずかだが変わっていってしまっている様に思える。  正直、朝日と目を合わせるだけで罪悪感で飲み込まれそうになるのだ。 「いや、大丈夫・・・、」 「本当か?辛くなったら言えよ?」  先ほどは達してすぐに玩具を入れられキツかったが、だんだん慣れてきて、今では腹の裏側に異物感があるだけだった。これなら今日一日くらい耐えられるだろう。  朝日と共に、俺を探してくれてた弥生と類に謝罪をして‍から教室に行った。  内心、朝日と類が鉢合わせするのは、類がいらんことを言わないがヒヤヒヤした。だが幸いにも、類は俺に向かって意味深なアイコンタクトをしたくらいだった。  なぜだか朝日は類と弥生をじっと見ている様な気がしたが、おそらく気のせいだろう。  一応、弥生には具合が悪くて結城に助けてもらったことと、弥生に聞くはずだった話を結城から聞いたことを話した。すると、結城はともかく、類と会長には気を付けてと釘を差された。弥生は結城の裏の顔はおそらく知らないのだろう。  そして今俺は正に、こんな入れるだけの玩具なら余裕だと結城にたんかを切る朝の自分に、やめておけ、と言うべきだったと、後悔していた。 「っ、」  あれから一時間しか経っていない、経っていないんだ。  なのに、どうしようもなく、股の奥がむずむずする。立ったり座ったりするだけで、玩具のカーブ部分が内側をぐっと圧迫するのだ。その感覚がじれったく、今すぐズボンとパンツをひん剥いて玩具を取って、中に指を入れてぐちゃぐちゃにしたくて堪らかった。  正直、もう、何もしていなくても圧迫感だけで達しそうで、限界だった。  よりによって次の授業は体育。・・・最悪だ。 「・・なあ、咲良。やっぱりお前、体調悪いんじゃないか?」 駄目だ。ここで終わったら、俺は真実に辿り着けない。 「大丈夫、だから。行くぞ、朝日」  何かおかしいところはないよな。ちゃんと、朝日に笑いかけることができているだろうか。  玩具の存在を隠す様に、なるべく平常心でいなければ。  ジャージに着替えた俺は先に教室を出ると、その後を追う様に朝日も教室出る。  なるべく、表情に出さない様に、しないと。  今日の体育は長距離だった。  どれだけ運がないんだろうか、俺は。  スタートからもう限界だった。それでもなんとか他のことを考えながら、走る度に中で動き、内壁を抉る玩具のことを考えない様にしていた。  もう、とっくに限界は超えていた。おそらく、パンツの中が酷いことになっていることだろう。   正直、ズボンにまで染みていないかが心配だった。  でももう少し、もう少しで、ゴールだ。 ーーーーーあと100m ーーーあと50m ーあと25m よし、ゴー・・・ 「ーーーぅ、ぁッッ」  それは、突然だった。一瞬にして、目の前が真っ白になったのだ。  最後の最後で力んでしまったのか、いつの間にか奥に入り込んでいた玩具が、中の凝りの様なものを捉え、圧迫していたのだ。 ーーなんなんだ、こんな感覚、知らない。 「咲良っ・・・!」  俺の名を呼ぶ、愛おしい声を最後に、バタンと倒れてしまった俺の意識は途切れてしまった。

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