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06※

「随分と楽しそうな声が生徒会室の外にまで聞こえたけど、類にはぐらかされてしまったからね。どんな話をしていたのか、俺にも教えて欲しいな」  ・・・那智は生徒会室を出て電話してたんじゃないのか?随分長い間出ていたようではあるが。 「例えばそうだな、・・・俺が、咲良くんを好きだとか、どうとか」 「・・っ!」  那智の刺すような視線に、背筋が凍った。まさか、聞き耳を立てていたのだろうか。  ・・・だとしたらやばい、かもしれない。  那智は耳に顔を寄せると、小さく呟くのだ。 「・・そんな知りたいなら、その身を持って教えてあげるよ」 「え、ーーーッんん、」  瞬間、掴まれた手に力が入ったと思えば、視界が黒で覆われる。唇に冷たく柔らかいものが触れ、そのまま扉に押し付けられるのだ。  驚きで目を見開くと、那智の大きな瞳と目が合った。その瞳は俺を確かに捉え、逃がさない、と言っているように聞こえた。 「ん、・・咲良は酷いね。俺という男がありながら、平気で他の男と談笑をして。そんなにやきもちを焼いて欲しいのかな」 「・・本当、計画が台無しだよ。せっかく君に対する気持ちを抑えてたのに。・・でもそんなに酷くして欲しいならもう、我慢しなくていいよね」 「ーーっん、ぅ」  荒く合わせてきた唇にちゅ、ちゅ、とついばむように柔らかく唇を吸われる。  すると、シャツのボタンをプチプチと片手で外されていくのだ。 「っんん、」 「・・ん」  露わになった尖りを、指の腹でくるくると撫でられる。  すると口付けられている唇から「ぁ」と、小さく声が漏れるのだ。那智は可愛い、と呟いたと思えば熱い舌が唇を滑り、口内を犯すのだ。  俺の舌を捉えると、扉の外に音が漏れるんじゃないかと思うくらい、くちゅくちゅと粘膜の音が響いた。 「っ、・・ん、・・んぅ、・・あ・・っ、」 「ん、」  指の腹でくにくにと弄ばれる突起は、気付けばぷくっと膨れ上がっていて、那智の口角が上がった。  唇を離すと、首筋から鎖骨までちゅ、ちゅ、と小さく口付けられる。  押し付けられている手を押し返そうとするが、俺と那智の体格差では力でかなうはずもなく、那智の指が俺の手に絡んでぎゅっと掴まれると、余計に逃げられなくなってしまった。 「っ、ぅ・・、っ」 「ん、・・本当、こんなことになるなら類達にやらせるんじゃなかったよ。俺以外の男にされて嫌だったろう。・・可哀想に」 「最初、風呂場では我慢するのが大変だったよ。夢にまで見た君に触れることができたんだから。他の男のものが君の中に入ってるのは嫉妬で狂いそうだったけどね。抑えるのが大変だったよ。・・・でももう、我慢しなくていいよね」 「ーーぁっ、や・・め・・、っ、」  すると、いつの間にか腫れ上がっていた下腹部に手を這わせるのだ。  ズボンにくっきりと浮かび上がっている性器をズボン越しに那智の温かい手の平で覆われ、こすこすと上下に撫でられるともう、立っていられなくなった。  那智の肩にもたれかかるように頭を乗せ、肩で息をする俺に那智は笑った。 「ああ・・、気持ちいいね、咲良。可愛い。・・寝ている時も可愛かったけど、俺の手で感じている姿はさらに可愛いな」 「・・本当、類達もだけど、一番許せないのはやっぱりアイツかな。俺の咲良を、よくも・・・」 「ーーーひ、・・ぅ・・ッッ」  性器を擦っている手にきゅっと力が入ると、亀頭に指がぐっと埋まるのだ。  瞬間、先端に集まった熱がびくっと弾けると、ズボンに染みを作った。 「もう、イったの?感じやすくて可愛いね。でもまだ、終わってないからね」 「ーーっ、んん、」  達したばかりで肩で息をする俺にちゅっと口付けた那智は、するっとズボンに手を入れるのだ。割れ目に這わせられる指が、冷たい。 「っは、ぁ・・・あ・・、っ・・」  あまりの冷たさに肩をびくっと震わせる俺を安心させるかのようにぎゅっと抱き締めると、指が中に入ってくるのが分かるのだ。  扉と那智に挟まれて動けない俺は、黙って指を受け入れるしかなかった。

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