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07※

「ーーん、ぅ・・、んん、」 「んっ」  狭い入口を開きながら指を中に入れられたと思えば、舌が唇を割って入ってくるのだ。思わず身を引いてしまいそうになるとそんな俺の考えを分かってか、那智はぐっと体を密着させ、隙間なく扉に押し付けるのだ。 「っは、・・・や、だ・・、ぁ・・ッ」 「ん、逃げなくて大丈夫だよ、咲良。誰よりも、俺がずっと咲良を見て来たんだ。俺が咲良の為に悪い虫も全部追い払ってあげたんだからね」 「咲良は俺のものだ、誰にも渡さない。・・どんな手を使っても、」  中に入っている2本の指がぐちゅぐちゅと中をかき回すと指を拡げられるのだ。粘膜が糸を引くと、もういいよね、と呟くのだ。 「ーーひ、っあ、や・・、おねがっ・・、やめ・・、」  ズボンをひん剥かれ、片足を持ち上げられると、那智の膨張した性器をぴとっと宛てがわれるのだ。  必死に身をよじるが、那智の体と扉に挟まれている為、もちろん抵抗は無意味だった。 「あいつらに汚されて、嫌だっただろう。俺が今、綺麗にしてあげるからね」 「っぁ、あ・・・、ぅ・・・」  那智のものがぐっぐっ、と入口を押し広げるように入ってくる。俺の粘膜が那智の性器にまとわりつきながら、少しずつ中が圧迫されるのが分かる。 「やだ、や・・・、抜い・・ーーひぁ・・ッッ」 「っ咲良、」  狭い中を押し拡げるようにずんっと串刺しにされる。  下からずちゅずちゅ突き上げられ、馴染ませるかのようにピストンされると体の力が抜け、立っていられない俺は、那智にもたれかかりしがみつくしかなかった。 「っ、咲良の中、気持ちいいよ。こんなに締め付けて、まるで離さないでって言っているようだね」 「ち・・、が・・ぁっ・・・ッんん、」  感じたくない、感じたくなんて、ないのに。なぜこんなに感じるのか。  初日に風呂場でされてから、ずっと那智が付きっきりだった。1人でシたくてもできない日が続いたから正直、やばい。  嫌だ、絶対嫌なのに、何で体はこんなに感じてしまうのだろうか。 「っあ、・・っんん、・・・や・・、っぁ・・・」  那智にしがみついても力が抜けて、ずるずると那智の腕から落ちていってしまう。そんな中、下から突かれるとより深く入ってしまうのだ。那智はそれを分かってか、ずんっ、ずんっ、と落ちていく俺を支えるかのように串刺しにしてくる。  深くまで那智の性器が入り、ぐちゃぐちゃになっている俺を見て、那智は笑うのだ。 「咲良、可愛い。そんなに俺のが気持ちいいんだね。もっと声を出してもいいんだよ。咲良が俺のものだって、身の程を弁えない奴らに知らしめないといけないからね」 「ーーっぁ、」  馬鹿な俺はここが扉の前だということを完全に忘れていたのだ。  だが気付いた時にはもう、遅かった。 「ぁ・・、あ・・・、まっ・・・て、や・・・ぁ・・、っ」 「大丈夫。ほら、ちゃんと捕まってて。たくさん突いてあげるからね」  下から何度もピストンをされ、先端が凝りを捉えられると、凝りを揉みしだくかのように突かれるのだ。  声を抑えないと、外に聞こえてしまう。分かっているのに、抑えることはできなかった。 「あ・・・、ぁ・・ッ、・・ぅあ・・・ぁ、も・・、や、・・・っ」 「いいよ、咲良。イってごらん」  びくびくと中が痙攣する。先端からは先走りがとぷっと溢れ、那智のシャツを汚すのだ。  そして頭が真っ白になったと思えば、下腹部の熱が弾けた。打ち付けられた那智のものが奥でぶるっと震えると、溢れた精液が床にぽたぽたと垂れ、小さな水溜まりを作った。  力が抜け脱力した俺は、那智の腕の中でぷつっと意識が途切れてしまった。

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