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 ここ数日、咲良を見ない。  保健室では咲良のことを那智に暴露はされたが、心配で一応何回か連絡は入れている。だが、返信もなければメッセージが既読にすらならない。  聞けば、那智も学校を休んでいるらしい。大企業を経営している父の補佐もやっているらしく、学校に来ない時は結構あるようだが、今回は咲良も一緒に休んでいるということで、何だか胸騒ぎがした。 ***  那智が学校に来ない。まあ、いつものこと。生徒会の業務は那智がほとんどこなしてしまう為、いつもこっちにはあまり仕事は回ってこない。  でもやはり、那智がいない間も生徒会に仕事が来る場合もある。そういう時はできるものは自分達で処理するが、今回は緊急で、しかも会長である那智の承認が必要なので、なんとか今日那智に対応してもらわなければいけない。  もしかしたらもう戻って来ているかもしれないので、ひとまず寮の那智の部屋に行き、もしいなかったら電話をしよう、と、とりあえず寮に向かった。  ーーーピンポーン  チャイムを鳴らす。  ・・・・・・が、応答は、ない。  とりあえず声をかけて、それでも応答がなかったら電話をしよう。 「那智ー?戻って来てるー?」  ・・・やっぱり返事がない。  電話をしようとスマホを手に取った時だった。 「・・・類か?」  扉の向こう側から、こちらに問いかける小さい声が聞こえた。  声が遠いので、おそらく扉からは離れたところにいるんだと思う。 「あ、那智戻って来てたの?返事ないから電話するところだった~」 「ああ、すまない。今手が離せなくてね」 「まじ?今日中に提出する書類があってさ、那智の承認が必要なんだよねえ。今忙しい感じ?この後学校来るならその時でいいけどさあ」 「・・・・・」 「那智?大丈夫~?」 「・・ああ、すまない。鍵は開いてるから、入ってもらって構わないよ」 「え、不用心~。お邪魔しまーー」 「ーーーあけ、な、・・で、おねが・・・っ、」  扉に手を掛け、開けたと同時に、かすかにその声は聞こえた。  通常の人なら声が小さくて分からなかったかもしれないが、俺は分かった。  なぜなら、好きな子の声だから。  何と言っていたかまでは分からない。でもなんとなく、嫌な予感はした。  開いた扉から見えた光景に、俺は目を疑った。 「・・咲良、またスマホ鳴ってるよ。本当、咲良に付きまとってうっとうしいね、アイツ」 「っぁ・・・、ぁ・・っ、ぅ・・ーーッッ、」  後ろから那智の声が投げかけられるが、打ち付けられる腰は止まることはない。先ほどから鳴っているスマホの着信音にイラついている那智に、後ろから腕を手綱の様に引かれると、ばちゅん!と強く腰を打ち付けられ、腰が大きく跳ねるのだ。  びくびくと下腹部が痙攣する俺を見る那智は、 「またイったの?可愛い、咲良、可愛い。俺の形、もうそろそろ覚えてきたかな、咲良の中は」 と、再び腰を打ち付けてくるのだ。  あれから学校には行っていなく、毎日那智に犯されている。  先ほどから鳴っているスマホはおそらく朝日からだろうが、那智に犯された日からスマホを見ることができず、外にも出られていない。  おそらくこれは監禁、というやつだろう。犯され続けている俺は、涙やら涎やらでもうぐちゃぐちゃだった。無機質な部屋に互いの粘膜の音だけが響いていた時だった。 ーーピンポーン  突然のチャイムの音に、肩がびくっと震えた。那智ももちろん聞こえているはずだが、俺の顔をぐいっと横に向かせると、気にするな、とでも言うように荒々しく口付けてくるのだ。 「那智ー?戻って来てるー?」  声の主は、類だった。  那智は唇を離すとイラついたように舌打ちをするが、俺と目が合うと、那智はそうだ、と呟いたと思えば口角をあげるのだ。  なんだか、とても嫌な予感がした。

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