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09※※

 那智は扉越しに類に返事をすると、俺に腰を打ち付けながら会話をし始めたのだ。  そして、何度も打ち付けられ、俺はまた達してしまった。類に聞こえてしまうかもしれない恥ずかしさで内壁がきゅうっと締まり、中に入っている那智のものを締め付けてしまう。  驚いた那智は、類への返答ができず、類が心配していた時だった。 「・・ああ、すまない。鍵は開いてるから、入ってもらって構わないよ」 ・・・・・は? ・・・何を、言っているんだろうか、今、開けたら、 「え、不用心~。お邪魔しまーー」  カチャっと扉を開ける音がしたと同時に、那智に犯され散々声を出していたせいで満足に出ない声を、必死に振り絞った。 「ーーーあけ、な、・・で、おねが・・・っ、」  おそらく、言うのが遅かったのだろう。  開いた扉から類が姿を現し、この薄暗い部屋から那智を探そうとした目が確かに俺の目を捉えると、この光景に目を見開くのだ。  扉を開けっ放しにもできないのだろう、恐る恐る中に入った類は、見ていられないのか、俺から目を逸らした。  中に入ると扉がバタンと音を立てて閉まり、扉の前から立ち尽くして動けない類に、 「すまないね、わざわざ来てもらって。俺のを咥えて、なかなか離してくれなくてね」 と、いつもと変わらない様子で話す那智に類は困惑しているようだった。そしてそんな類に、那智はわざとらしく首を傾げるのだ。 「類?どうかしたか?」  那智の問いかけに類は反応せずに俯いていた。  でも、もしかしたら、これはチャンスかもしれない。俺はかすれた声で、必死に類に向かって訴えた。 「る・・ぃ、せんぱっ・・、たすけ・・・、ーーぅあ・・ッ」  那智はうつ伏せの状態で今も繋がったままの俺の腕を掴んで体を起こすのだ。那智の服が背に密着し、性器がぐっと奥に入り、連日犯され敏感になっている体はそれだけでぶるっと震えた。  そして体を起こした俺の頬に手を添え、ぐいっと横に向かせると、那智は俺の顔を横から覗き込んでくるのだ。 「・・・何類に話しかけてるのかな。そんなに酷くして欲しいの、咲良」  俺を見やる那智の目は、人が変わったようだった。 「な、ち・・」  俺に乱暴する那智を止める為だろうか、類が那智に声をかけると、俺の顔から手を離した那智は、ゆっくりと類の方に顔を向けるのだ。 「・・ああ、すまないね、類」 「な・・、に、やってんの・・・、」 「ああ・・・、躾だよ。俺以外を見ないようにするための、ね。・・・最近"俺の"咲良はお前らにまで色目を使っているようだからね」  すると那智はじっと類を見やるのだ。 「え、俺のって、那智・・」 「何、類。お前のものだって言うわけじゃないだろ。・・見ろ、俺のものをこんなに美味しそうに咥え込んでいる」  俺の腹に手を回す那智は、類に結合部を見せつけるように抜けるぎりぎりまでゆっくりと引き抜くと、ぐちゅぐちゅと奥まで埋め込むのだ。 「ぁ・・、や・・・ぁ・・・ッ、や・・だ・・・、ッ」  類に見られている。誰かに見られているというだけで中がびくびくと痙攣し、腰が震えてしまう。恥ずかしさやら何やらで、次第に目頭が熱くなり、頬を伝って流れ落ちる雫がぽたぽたとベッドを濡らした。 「さ、くら、ちゃん・・、」  泣いている俺を見る類は、いたたまれないのか、近付いて来たと思えば俺に手を伸ばしてくるのだ。 「・・類」 すると類を呼んだ那智は、襟元をぐいっと掴み引き寄せると、 「黙って見てろ」 と耳元で呟くのだ。  手を離された類は、那智の言う通りにそこから動くことができずに、この光景を見ていることしかできなかった。

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