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第45話 ダメって言っても辞めないからな

 そのまま傾れ込むように部屋の中へと二人で入ると、靴を脱ぐ間もなく壁へと追い詰められる。 「ダメって言っても辞めないからな」 「いいよ。俺、大好きな敦になら何されても構わないから」  覚悟を決めて、敦の目を見つめながら言うと、綺麗な瞳が段々と涙目になっていく。 「旭!やっと好きって!」 「は、恥ずかしい。でも、ちゃんと言ったからな。敦は責任持って俺の事、幸せにしろよ」 「するに決まってるだろ!」  肩に顔を埋められ、首筋に唇が触れたかと思うと、深く吸い付かれる。 「あっ♡そんなとこにキスマーク♡」 「今日は体中に付けてやるから、覚悟しろよ」  もう片方の肩に顔を埋められちゅっとキスマークを付けられる。  そして、ワイシャツの一番上のボタンを外され、鎖骨にもキスマークをつけられる。 「んんっ♡」 「綺麗な赤い印いっぱい付けてやるからな」  ボタンを一段一段外されるたびにキスマークをひとつずつつけられていく。  首から下腹にかけて全部で七個キスマークが付けられた。 「俺の物だって印いっぱい付けて凄くエッチだよ。乳首までこんなに赤く熟れさせちゃって本当、旭の体はいやらしくて綺麗だ」  体を舐め回すように正面から見られながら、ビンッビンッに勃起してしまっている両乳首を、親指と人差し指で摘まれぐにぐにと転がされる。  段々と力が抜けていった旭は自然とガニ股になり、腰をへこへこさせてしまう。 「んんっ♡乳首摘んじゃ♡あっ♡」 「トイレで最後までやれなかったから、乳首敏感なままだろ。触られてこんなにこりこりにさせて喜んじゃって」 「敦のせいでこんな敏感なメス乳首になっちゃったんだからな」 「そうだな。俺が摘んだり、舐めしゃぶって育てた乳首だな。平だった乳輪が今では、ぷっくりいやらしく敏感に育って、嬉しいよ」  敦はニヤニヤと笑いながら、乳首に息を吹きかけて、指で両乳頭の先っぽを爪先で優しくカリカリと引っ掻いた。 「あっ♡先っぽ…‥♡いいっ♡」 「先っぽカリカリされて喜ぶなんて、本当に、旭はドMだな。ほらカリカリカリカリ」  敦に爪先で引っかかれるたびに、乳頭の先っぽから伝わった痛気持ちいい快感がじわじわと全身に広がり、体をさらに熱く火照らせていく。 「ああっ♡乳首もっと敏感になっちゃう♡擦れただけで乳首イキしちゃう、敏感エロメス乳首になっちゃう♡」 「俺だけのエッチな乳首。他の人に見せたらダメだからな」 「分かってる♡敦だけにしか見せないよ♡」 「どんなイケメンが乳首見せてって言っても、見せたらダメだからな」  他の獣に獲物を獲られたくないというよな、鋭い視線で敦に見つめられた旭は、興奮のあまり、我慢汁と愛液でパンツをびちょびちょに濡らしてしまった。  敦はそれを満足気に見ながら、片方の乳首に唇を近づけて、ちゅっと強く吸い付いた。 「あっ♡分かってるかりゃ♡そんなちゅーちゅー♡赤ちゃんみたいに吸わないでぇ♡」 「吸ったらダメなら舐めちゃおうかな」  唇が離されたと思うと、乳頭の先を舌先でペロペロと器用に何回も舐められる。  片方の乳首を引っかかれながら、もう片方を舐められて、旭はとろけた顔をしながら、よだれを垂らして更に腰をヘコヘコさせてしまった。   「あっ♡あぁっ♡んんっ♡先っぽペロペロ♡気持ちいぃ♡」 「あぁ、玄関で腰ヘコヘコさせて旭は本当にスケベだな。同居したら防音効いてるところに住んで、仕事から帰って来たら毎日玄関でセックスしてから風呂入ろうな」 「毎日玄関で敦とセックス♡そんなのイイに決まってる」 「仕事の疲れも吹っ飛んじゃうな。ところで、濡れてるズボンの中からエッチな香りが漂ってくるけどなんなんだ?」  敦が乳首から顔を離すと、旭の股間の前に顔を持っていき、匂いを嗅いだ。  旭が気付かないうちに、ズボンにまで我慢汁が滲み出て、いやらしいシミを作っている。 「あぁっ♡そんなところ嗅がないれぇ♡」 「もしかして、また、我慢汁でびちょびちょになってるのか?どれどれ」 「あっ♡」  ベルトを外されてズボンを下されると、お漏らしをしたくらいに濡れているパンツがあらわになる。 濡れたパンツにすでに、勃起しきった陰茎がくっきりと形を表しているのを敦に見られた旭は恥ずかしさで、全身を真っ赤にさせた。 「これまでて一番濡れちゃってるな。お尻の穴も愛液でぐっちょりだ」  パンツの上から会陰からアナルまでを指先で滑らすように触られ、あまりの気持ちよさに体がビクッと反応してしまう。 「そこっ♡さわっちゃ♡あぁっ♡あっ♡」 「こんなにパンツ濡らしてエッチな香りさせながら、メスの顔して硬くしたち◯こくっきり見えるようにしちゃって。俺のこと、誘ってるみたいだ」 「あぁ♡そこっ♡指っ♡ああっ♡」  アナルの縁を指先でなぞられた後、窪みに指を挿れられ擦られる。  続けて与えられる快楽に、段々と体の力が抜けていった旭は、敦に寄っ掛かかってしがみ付きながら尻穴を締め付けることしか出来なかった。 「旭のおま◯こも欲しいってパンツの上から指締めつけてくるし、そろそろベッドに行こうか」 「う……っ♡うん♡」

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