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第1話

 外で酒を浴びるように飲んだ後、俺は自宅のドアを開けた。いや、厳密にいうと、ここは自分の家ではない。吉良伊鶴とかいう奴のマンションだ。自分の住んでたアパートは家賃滞納のせいで追い出されたから、適当にここに転がり込んでやった。俺はソイツの公安協力者とかいう大層な身分なんだから、これくらい許されて当然だろう。  ふらふらと室内に入ると、吉良は寝室で寝息を立てていた。帰っているとは珍しい。一週間ぶりくらいの帰宅だと思う。公安警察とかいうのは、馬鹿みたいに激務らしい。無職の俺とは大違いだ。  いつもは、俺が帰ってきたら吉良は飛び起きるように目を覚ます。そして慌てたように出迎えてくれる。仕事柄、物音に敏感なのだろう。  無防備な吉良の寝顔を見ていると、無性にムラムラしてきた。そういえば、しばらくヤッてなかったか。 「伊鶴。起きろ」  ぺしぺし、と頬を叩いてやる。が、一向に起きる気配はない。相当疲れているのだろうか。顔色も悪いし、目の下にクマもできている。だが、そんなことは知ったことではない。俺は吉良のスウェットを掴み、下着ごと強引に脱がせた。  それでもまだ、吉良は目を覚さない。  ────めんどくせぇ。もうこのまま犯してやるか。  俺はため息をつくと、ベッドサイドのテーブルに置きっぱなしになっているローションに手を伸ばした。吉良の脚を広げ、冷たいままの液体を垂らしてやる。 「んぅ……!」  ローションでとろとろになった指を、後孔に突っ込む。吉良が悩ましげな声を上げたが、やはり起きる様子はない。そのままただの作業のように、吉良のナカを解していく。 「おい、挿れるぞ」  返事はもちろんない。そのまま後孔にモノを当てがい、ぐっと押し込んでいく。 「んぁ……」  奥まで突っ込んでやると、また吉良が呻いた。気にすることなく、挿抜を開始する。腰を振るたびに、ぐちゅぐちゅという卑猥な水温が静かな部屋に響いていく。 「相変わらずキツイな……」  ぎゅうぎゅうと、吉良のナカは俺のモノをキツく締め付ける。今まで散々犯してきたが、一向に緩くはならない。優秀なオナホだ。そう思って俺はハッと笑った。 「う……んっ!」  ナカを突くたびに吉良は甘い声を漏らす。それがなんだかエロく感じて、俺はひたすらナカを犯し続ける。  すると、だんだんと吉良も反応を示し始めた。 「あっ!あ……んっ……」 吉良のモノは少しずつ勃ち上がり始める。その様子に煽られるように激しく責め立てると、次第に吉良の声も大きくなってきた。 「あ、んぅ……!!」  ぽたぽたと吉良のソレから先走り液が垂れていく。眠っているというのに感じているらしい。  とんでもない淫乱野郎だ。思わず俺は笑ってしまった。国家公務員の警察官とかいうお堅い職に就いて、エロいことなんか興味ありませんって顔してるくせに。 「俺なんかに犯されて、感じてんじゃねぇよ」  嘲るように言ってやるが、やはり返事はなかった。代わりに聞こえるのは、甘い喘ぎ声だけ。それを聞いているうちに、ますます苛めたくなる衝動に駆られてしまった。  ガツガツと叩きつけるように腰を振る。吉良のナカはまるで犯されることを喜んでいるかのように、ぎゅうぎゅうと俺のモノを締め付けてくる。 「んぁ……っ!」  びくん、と吉良の身体が大きく跳ねる。それと同時に、吉良は自分の腹の上に精液を放った。ナカがきつく締まり、思わず俺も達してしまう。  ため息をついて、ナカから自分のモノを抜き出す。どろり、と白濁が流れ出て、シーツを汚していく。 「本当、変態野郎だな」  吉良の少し苦しそうな寝顔に向かって、俺はそう呟いた。

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