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第36話**
僕は、あの人のもの………
だから抵抗してはいけない。
「ぁっ………ぁぁっ……んっ…ぁん………」
「いいぜ、由妃!もっと声聞かせろよ」
僕は何してたんだっけ。
この声は僕?
「可愛いなぁ、由妃。気持ちいいか?」
「ぁっ…ん………きもち……ぃぃ…んぅ……」
そうだ、気持ちいい事をしてるんだ。
この人の言う通りにしていれば気持ちよくしてくれるんだ。
「ハハっ、今キュって中締まったぞ?そんなにイイのか?」
「んぅ……も……もぅ……イく………」
「俺も、そろそろ……イくぞ……」
中を擦られて、僕の良いところを刺激されて、
なんて気持ちいいんだろう。
ピンポイントで何度も中を刺激され、何かが込み上げてくる感覚がある。
あぁ、もっと、もっと欲しい………
「ぁっ…ぁっ……ん…くる…イッちゃ………」
「くっ………中に出すぞ……」
ドプッと中に男の愛液が注がれる。
同時に僕もピュルッと射精した。
最後の一滴まで僕の中に馴染ませるように、イッた後もじっくりと中を掻き回した。
「俺の子を孕めばいいのにな……」
そんな事は無理だとわかっている。
それでも愛おしそうに、僕の頬を優しく撫でて、ねっとりと熱い視線を浴びせてから口付けをしてきた。
僕が良い子にしていれば、
男の言う通りにしていれば、
優しく愛してくれる。
気持ちいいことだけしてくれる。
僕は何かに囚われたように、心に蓋をした。
何も見ないように、何も思い出さないように。
目の前の男に、ただ従った。
それが間違った選択だと、本能ではわかっている。
でも、正気を保ってられるほど僕の心は丈夫じゃなかった。このままだと僕自身が壊れると判断したのか、本当の僕は心の奥深くに沈み、出てこなくなった。
それから、僕と雅由の狂った性活が始まった。
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