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エピローグ
※ オメガ×アルファの描写があります。
薄明かりのホテルの一室に、ベットが軋む音と甘い喘ぎ声が響いている。
「いいんですか?アルファなのにオメガにこんなことされて……」
「うるさ……っ!んんっ!」
そう笑ってやると吉良は真っ赤になった顔を必死に腕で隠す。それに煽られ、ナカに入れた自分の性器がさらに大きくなっていく。
前立腺を擦り上げると、吉良がまた甘い声を漏らす。もっといじめたくなって、激しく腰を打ちつけた。
相変わらず吉良は仕事では厳しい。毎日怒られてばかりだ。でも、それが全部、自分のためだと分かってからは、むしろ嬉しいと感じるようになった。いつか一人前の刑事になって、吉良に認められたい。そう思うと、やる気がみなぎってくる。
そんな、仕事中は鬼のように厳しい吉良が、今はこんな風に蕩けた顔を見せている。自分の前でだけこんなに可愛らしい姿を晒してくれているのが、嬉しくて堪らない。
「んっ!やめ、……っ!も、とまっ、れ……っ!」
目に涙を溜めてイヤイヤと頭を振る姿も愛らしい。腰を引いてさらに奥まで押し込むと、吉良は仰け反って悲鳴のような声をあげて欲を放った。
その瞬間吉良のナカがきゅうきゅうと収縮し、その刺激に耐えらず自分も吉良のナカに精液を注ぎ込んだ。
「あっ……」
首に腕を回され、引き寄せられる。生暖かい舌が首筋を這う。その感覚にゾクゾクと身体が泡立ってしまう。
「……噛まないんですか?」
強請るように言ってしまった。吉良に番にされたい。ずっとそう思っていたから。
「まだ噛まないよ」
吉良の大きな手がわしゃわしゃと久住の頭を撫でる。
「……お前が一人前の刑事になるまでは、ね」
そう言うと、吉良はふっと笑った。
いつか絶対立派な刑事になってやる。吉良のような立派な刑事に。久住はそう心に決めた。
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