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第4話 初めてのオメガ 神田センリside
唇を合せてスグに、近江の身体がブルブルと震えているコトに気付き…
キスを中断し、マジマジと神田は近江の顔を見下ろす。
アーモンド形の大きな瞳を潤ませて、近江は今にも泣き出しそうな顔をしていた。
その顔に虚を衝 かれ、神田は近江に怒り狂わされたことも忘れ、急に心配になり…
「センパイ… 大丈…っ」
神田が言葉をつむぎ終える前に、今度は近江が首を伸ばし神田の唇を奪った。
チュッ… チュッ… と音を立て、薄い近江の唇が誘うように神田の唇を強く吸い、離れると… 近江の瞳から綺麗な涙が一粒、すべり落ちた。
スラリと細長い近江の腕が、神田の首に回り引き寄せられ…
<あれ…? 近江先輩、やっぱりオレをワザと挑発して、誘っていたのか? 何で? オレのコトがそんなに好きだったの? そうなのか? イヤ、身体目当て? 欲求不満だったとか?>
「んんっ… 神田っ…」
神田が試しにキスで攻めると…
近江はキスの合間に切なげに名前を呼び、唇を開き舌を招き入れた。
「センパイ…っ!」
甘い声に興奮し、神田はさっきからずっと気になっていた、薄い胸の乳首に指先で触れると…
「んんっ…」
コリコリと尖った乳首を、神田のゴツイ指に近江が押し付けて来た。
カアッ… と身体が熱くなり、神田の性欲に火を付けた。
近江は本当にアルファを発情させたのだ。
指で乳首をこねるのを止め、神田の舌で直接味わいヂュッ… チュッ… と何度も強く吸ってやる。
「ああっ… 神田っ… んんっ… あ、神田やっ…!!」
「センパイ! 艶っぽい声出し過ぎ!!」
可愛い乳首から唇を離さず、近江の下半身に手を伸ばすと、シャワーから上がったばかりで下着は付けていなくて…
思わず神田はニヤリと笑った。
「何だよセンパイ、準備万端かよ!」
揶揄いながら、近江の華奢なペニスを握り込み、神田は夢中でしごく。
ずっと神田は自分と同じ男性器がある、男性のオメガを嫌悪していた… はずだった。
それどころかオメガ自体を相手にした経験が無く、恋人はもっぱらベータの女性ばかりを選んで付き合った。
何の覚悟も無しでオメガに手を出すと、未熟なアルファは本能に火を付けられ相手のオメガに振り回されてひどい目にあうと親類たちに脅され続けて来たからだ。
"触らぬ神に祟りなし" とその警告を神田は重く受け止め、律義に守っている。
実際ソレで意にそわない相手と結婚して、数ヶ月で相手の破綻した金銭感覚のせいで借金を抱え込んだという苦労話を聞けば、アルファ側も慎重になって当然である。
「あっ… あっ… だめっ… ああっんん …ああっん…んん出ちゃうっ!」
しごく神田の手をギュッ… と捕まえ、近江はネダった。
「出せよ! イク顔見せろてみろよセンパイ!!」
荒い息を吐きながら神田は乳首を放し、近江の耳を甘噛みし射精をうながした。
「うっ… んんっ… 神田の… 挿れてくれたら… イク…っ!」
汗ばんだ肌を薄紅色に染めて、欲望で鈍くなった舌足らずな言葉で近江は神田の情熱を煽った。
「オレのペニスが欲しいの?」
「欲しい! ああんんっ… 早く… あっ… だめっ! 早く! 神田ぁ…」
「くっ…! 待ってセンパイ…スグに挿れてあげるから…」
今にもイキそうな近江のペニスを放し、慌てて身体を起こす。
足を大きく開き、淫密で濡れた近江の蜜壺に指を差し入れ解し入口を開いた。
「痛くない…?」
ペニスを押し当て神田はズブリと先端を押し込み、近江に声をかける。
「早く… 奥まで!」
「ふふっ…」
懇願する近江にニヤリと笑い、神田はそのまま一気に最奥まで沈めると…
ギュウギュウと近江の中で締め付けられて、神田は強い刺激にブルリッ… と震えた。
「近江さんっ…!」
酔ったように神田は腰を打ち付け、近江の最奥をガツガツと突き上げた。
グチュッチュク…ッ…グチュチュグチュッチュク…ッ…グチュチュグチュッチュク
「ああっ! 神田っ…ああっん…あっ… イイッ…イクッ…! 神田! もっと! もっと…!!」
「オレも… 近江さんっ! 近江さんっ…! ううっくうう――――――っ!!!!」
「イクッ… ああんんっ! 神田っ… 神田ぁああああ――――――っ!!!!」
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