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ドキドキのクラス発表

 新学期の朝。皆で揃って学校へ向かう。  夕べ、僕が寝言で口走った恥ずかしい心の内を聞かれ、皆から嫌というほど頭を撫でられた。凄く嬉しそうな顔をしてわしゃわしゃするものだから、怒るに怒れない。おかげで、新学期からボサボサの頭で登校する羽目になった。  しかし、やはり緊張しているのか、みんな口数が減っている。  いよいよ学校に着き、掲示板に張り出されたクラス発表の紙と睨めっこをする。そして、りっくんと啓吾が、それの前で膝から崩れ落ちたのだった。 「りっくん!? 啓吾!? 大丈夫!? 膝、凄い音したよ。啓吾、手気をつけて····」  僕は、ゴヅッという鈍い音を聞いて慌てふためいたが、2人は四つ這いで地面と睨めっこをしたまま暫く動かなかった。  2人がそうなってしまうのも無理はない。僕と八千代、朔はA組。りっくんと啓吾がB組。見事に割れてしまったのだ。  放課後、お昼を食べにファミレスへ行ったのだが、りっくんと啓吾の荒れっぷりときたら酷かった。 「なんでまたゆいぴとクラス違うんだよ。何の陰謀だよ。今年こそって思ってたのに! 結局3年間クラス一緒になんなかった!!」 「はぁ〜····一気に学校行く気無くなったわ。マジでありえねぇ。で、なんで結人はそんなに不機嫌なの?」 「りっくんと啓吾だけクラスが違うんだもん」 「そうだよね。俺と一緒じゃないの寂しいよね。ホント辛い····」 「それはそうなんだけどね。それだけじゃないの」 「どしたん?」 「2人だけだと、また女の子に言い寄られるでしょ。ホントやだなぁって。りっくん、クラスに戻ったらなんだかんだ女の子が周りに居たもんね」 「そっ、そんな事ないよ。あの、ほら、それはもう大丈夫だからね。俺らの関係バラすんだからさ。流石に女の子も寄ってこないよ」 「そうそっ。考えすぎだって」 「2人とも、自分がどれだけモテるか自覚してないでしょ。絶っっ対また言い寄られるもん!」 「もし言い寄られてもね、ゆいぴのモノだから触っちゃダメって言えるんだよ。だから、安心して俺らのこと独占してね。なんなら、ゆいぴが直接ダメって言いに来てもいいんだよ?」 「なっ!? ばっ!! りっくんバカじゃないの!? そんな事できるわけないでしょ!」 「俺も言われたい。『僕の啓吾だから触んないで!』とか」  僕の真似をする啓吾。そんなにバカみたいな言い方をするわけがない。 「それイイ〜。俺も言われたい」 「2人とも、ホントにバカじゃないの····」  りっくんと啓吾の軽さに、僕は両手で顔を覆って俯いた。勝ち誇った顔の朔と八千代は、アホらしいとドリンクバーにおかわりを入れに行った。 「アイツら、同じクラスになれたからって余裕だな」 「だな。ムカつく〜」 「よし、場野のナポリタンにタバスコかけようぜ」 「俺、朔のサイコロステーキに胡椒盛ろっと」  2人は、タバスコと胡椒をこれでもかと振りかける。絶対に怒られるだろう。まず、においでバレると思うのだが。 「2人とも、小学生みたいな事やめなよ。ねぇ、ほら戻ってくるよ」  何も知らず、勝者の余裕をかましている朔と八千代。においにも気づかず、それぞれ一口食べてブチ切れた。 「ゴホッゴホッゴホッ····てめぇら、っざけんなよ····」 「ゲホッゴホッ、っっくしょん!! 何しやがった····。食いもんで遊ぶなよ」  状況を説明すると、本気で怒った朔から罰を受ける羽目になった。八千代のナポリタンと啓吾のドリアを、朔のサイコロステーキとりっくんのラザニアを、それぞれ交換した。自業自得だ。 「残さず食えよ。作ってくれた人に悪いからな。お、ラザニアうめぇな」 「マジでごめんってぇ。食べ切れる気しないんだけど。あー、辛すぎて耳痛い····」 「はっ、バカが。くだんねぇ事するからだ。ドリアもうめぇぞ。大畠、タバスコ追加してやろうか?」 「要らねぇよ! ひぁーっ、マジで辛いんだけど。バカじゃねぇの!? どんだけかけてんだよ」 「あははっ。啓吾、いっぱかけてたもんね。自業自得だよ」 「結人も一口食ってみ。マジでやべぇから」 「おい、ゆいぴにそんなもん食わせんなよ。ゆいぴ、食べなくていいからね。やめときな。ホントに口おかしくなるから」 「そんじゃ頑張って食うからさ、あとで結人が口直しのキスして?」 「んぇぇ····もう、しょうがないなぁ。いいよ」 「ゆいぴ、パフェ食べて待ってて! 甘いキスがいい」 「先に食った方が得じゃん。ちょ、絶対胡椒のが楽だろ」 「胡椒舐めんなよ。鼻も痛くなってくんだからな」  2人の熾烈な戦いは、りっくんの勝利で終止符を打った。けど、口直しのキスと言ったが、まさかここでするつもりなのだろうか。 「ゆいぴ、トイレ行こ。早く」  りっくんに急かされ、店の奥にあるトイレに入る。2人で個室に入り、せっかちに舌を絡め合う。 「ん? ゆいぴ、口に氷入れてきたの?」 「りっくん、口ヒリヒリしてるかと思って」 「····もっかい」  雄の目をしたりっくんと、再び深いキスを交わす。 「ンッ····はぁ、ふっ····んぁ······」 「っはぁ····。ゆいぴ、ありがと。もう大丈夫。キス、辛くなかった?」 「だいじょー····んわぁぁっ!!」  りっくんの顔の向こう、個室の扉の隙間から啓吾が覗いていた。 「うわっ、何やってんの?」 「お前らねぇ、鍵くらい締めてやれよ」 「あれ? かけ忘れてた? あっぶねぇ····」 「りっくん、慌ててたもんねぇ」 「よし莉久、交代な」  そう言って、りっくんと啓吾が入れ替わった。りっくんは、先に席に戻ってデザートを食べると言っていた。そして、今度はちゃんと鍵をかけてからキスに挑む。 「結人、あーん」 「え、トイレで?」 「いいから、あーん」 「あー····んっ」  啓吾は、僕の舌に飴玉を乗せた。それを、舌を絡め合いながら溶かす。チョコの時よりも時間がかかり、長いキスを強いられる。   「んっ、んん、んー····」  息が苦しくなって、酸欠で段々ぼーっとしてきた。啓吾は、僕の口内から小さくなった飴玉を絡め取り、漸く離してくれた。 「結人、しっかり立って。戻んないと」 「う、うん。もう、なんて事してくれてんの? 足、フラフラだよぉ」 「へへっ。ポケットに飴入ってたからさ。結人と舐めよ〜って思って」 「啓吾はキス長いよぉ。息できなくなっちゃうんだからね」 「あははっ。結人はまだキスだけでいっぱいいっぱいだもんな。かーわい〜」  啓吾は最後に軽いキスをして、個室の扉を開けた。すると、扉の前で朔が仁王立ちしていた。 「長ぇ。もう帰んぞ」  どうやら、呼びに来てくれたみたいだ。わざわざ、キスが終わるのを待っていてくれたらしい。  八千代が会計を済ませてくれていて、そのまま僕たちは八千代の家に向かった。  八千代の家に着くと、朔がそそくさと僕を洗浄に連れていく。昨日できなかったのが、相当きているようだ。 「結人、ここで挿れていいか?」 「ん、いいよ」  手早く洗浄を終えた朔は、急く気持ちを抑えしっかりと解してくれた。けれど、ベッドまでは待てなかったらしい。 「結人、挿れるぞ」  壁に手をついて、朔にお尻を向ける。片手でがっしりと腰を押さえ、ゆっくりと穴に馴染ませながら押し込んでゆく。 「んはぁ····朔、おっきぃ······」 「痛くねぇか?」 「痛くない、違うの。もっと入ってくるって思ったら、もうイキそうなの」 「想像しただけでイキそうなのか? ははっ。イッていいぞ。結人の好きな前立腺、潰してやるからな」 「ひあぁぁぁっ!! ふぁぁん····そこばっかり、ちゅぶさにゃいでぇ····」 「突く度に出んの、すげぇ可愛いな。奥まで挿れるぞ。もっといっぱいイこうな」  朔が耳元で囁いただけで、僕は潮なのか精液なのか分からないが撒き散らしてしまった。 「耳でイッたのか。このまま奥ぶち抜いたら、どうなるんだろうな」 「やらぁっ♡ 朔、耳元でしょんな事言ったら、またイッちゃう」 「イけよ。俺の声聴いて、奥抜かれる快感思い出してイけ」 「ひあぁぁん····も、耳やらぁ····。おねがい··奥、抜いて?」 「フゥー······。結人の奥、俺のデケェちんこでぶち抜くぞ。立ってらんねぇくらい、いっぱいぐぽぐぽしてやるからな」  息を整えた朔は、意図して卑猥な台詞を耳に流し込む。そして、宣言通り結腸責めが始まった。 「これ以上煽るなよ。吐かさねぇように加減すんの、難しいんだからな」 「しょんな、ことっ、言われてもぉ····僕、煽ってないでしょぉ······んぇ゙っ」 「まだ自覚ねぇのか。可愛く『奥抜いて』とか、煽ってる以外になんて言うんだ。結人のお強請りは、基本的に全部煽ってる」  したい事やして欲しい事があったら強請れと、僕に教えたのは皆なのに。それが煽っているだなんて理不尽だ。 「んぁっ····なら、お強請り、もうしない····」 「そうか、そうなるのか····。よし。なら、好きなだけ強請って煽ってこい。全部叶えてやる。その代わり、めちゃくちゃに抱くからな」 「んやぁああぁぁっ♡♡ なんで、耳元でぇっ、えっちな事言うの!? ひあぁぁっ····しゅきぃ、朔の声しゅきぃ····」 「なんでって、結人が喜ぶからに決まってんだろ」  甘い声で僕を悦ばせ、同時に奥を抉る。 「イ゙ッ、あ゙ぁ゙ぁ!! 奥゙、イグぅッ!! もうら゙めっ····ん゙ん゙ぅっ」 「俺もイクぞ。全部、腹で絞り取れよ」  朔は、奥の入り口にカリを引っ掛けて刺激し、最後へグッと押し込みナカでぶち撒けた。  ヘロヘロどころか、ぐでぐでになってしまった僕を、八千代が回収してくれた。ベッドに寝かされ、八千代は啓吾と代わる。 「朔にめちゃくちゃヤられたみたいだな。結人、大丈夫? ほら、水飲めよ····って、飲めるか?」 「らいじょーぶ。にゅぅぅ····蓋開けらんない」 「はは。だよな」 「ゆいぴ貸して。開けたげるから」 「ありがと」 「はい。あ、口移しのがいい?」 「自分で飲めるもん」  と言いつつ、手に力が入らず、ペットボトルは僕の手からすり抜けた。水を浴びてしまい、せっかく敷いたタオルがびしょびしょになってしまった。 「わぁ! ごめんね! 力入んなかった····」 「あ〜あ〜、結人冷たくねぇ? 拭いてやっからじっとしてな」 「ありがと、啓吾。八千代、ごめんね? タオル敷いたとこだったよね」 「気にすんな。けど、罰として水は口移しでな。とりあえず、大畠か莉久に飲ませてもらっとけ」 「じゃ、俺が飲ませてあげる。ゆいぴ、おいで」  僕は、りっくんにお姫様抱っこで膝の上に乗せられ、口移しで水分補給をしてもらう。それが終わると、今度は啓吾の番だ。 「結人、ケツ向けて。最近させてなかったけど、久しぶりにお強請りしてもらおっかな〜」 「お強請り······しない」 「えっ!? なんで?」  お風呂で朔に言われた事を思い出した。お強請りが全て、皆を煽っているのだという事を。  それを伝えると、皆は顔を見合せて言った。 「今更じゃん。それ教えたん俺らだし」 「だよねぇ。朔、意地悪言いたかっただけじゃないの?」 「いや。さっき結人に強請られて気づいた」 「「おっそ····」」  啓吾とりっくんが声を揃えて言う。 「朔はさぁ、思ってたよかポヤッとしてるよな。もっとさ、全部お見通しだぜ! みたいな奴だと思ってたわ」 「あ〜、わかる。何でもしれっとこなすからだろうね。まぁ、知れば知るほどド天然だってわかったけど。学校の人なんか、未だに騙されてる人多そう」  りっくんと啓吾が好き放題に言う。朔は、少しムスッとして答える。 「人聞き悪ぃな。別に騙してねぇぞ。だいたい、学校でお前ら意外とは殆ど喋んねぇし」 「ごめんごめん。そう言や朔ってさ、ぽやっと王子とか言われてんじゃん? なんか王子っぽい事したの?」 「いや、した記憶はねぇな。そもそも、王子ってガラじゃねぇと思うんだけどな」 「朔は、存在が王子なんだよ。あのね、雰囲気が王子っぽいの。単純にカッコイイからだろうね。あと、思った事はハッキリ言うのに物腰が柔らかい感じとか、所作が綺麗なトコとか」 「おい、やめ····」 「白馬に乗って登校しても違和感なさそうだよね。優しく笑った時なんて、王子スマイルって女子が騒ぐのわかr──」 「結人。もうわかったから、やめてくれ」  朔は、僕の口を手で塞ぎ、どんどん溢れてくる褒め言葉を遮った。ハッとして朔を見ると、耳まで真っ赤だった。 「うーっわ。朔、その顔やべぇ。女子が見たら卒倒しそう。朔の赤面エロい」  啓吾はパシャっと1枚写真を撮った。 「朔····僕以外の前でそんな顔しちゃヤダよ? 啓吾、それ送ってね」 「どんな顔だよ。自分でわかるわけねぇだろ。お前らアホなのか?」 「ほら、見てみ。そりゃお前、こんな顔見たら抱かれたくもなるわ」  啓吾が、撮った写真を朔に見せた。すると、朔は一瞬思考を巡らせてから言葉を放つ。 「そんな顔、結人以外に見せたことねぇぞ。なんだ、大畠も俺に抱かれたいのか? お前も抱いてやろうか?」  朔は真顔で言うと、不敵な笑みを浮かべた。 「はっ、はぁ!?」  今度は、啓吾が赤面して焦っている。 「お前、本当にアホだな。冗談だ。お前相手に勃たねぇ」 「俺もだわ! あー、ビビったぁ。マジで掘られんのかと思った····。朔は真顔で冗談言うのやめて? 本気なんかと思うじゃん」 「んなわけねぇだろ。俺は結人以外に勃たねぇぞ」 「わーかってるって。俺らもだから」 「びっくりしたぁ····。本当に啓吾のこと抱くのかと思っちゃった」  ふと見ると、りっくんと八千代も固まっていた。朔の冗談は分かりにくいから、ついつい一旦真に受けてしまう。 「そんなわけねぇだろ。俺は結人以外抱かねぇぞ」 「えへへ。そっか、そうだよね。朔の冗談は分かりにくいから、心臓に悪いや」 「そうなのか? わりぃ」 「ううん。謝んなくていいよ。んーっとね、多分カッコ良すぎるから真に受けちゃうんだよ。あっ、でもね、僕たち以外にさっきみたいな冗談言ったら、僕怒るからね」  啓吾相手ですら、心臓が大きく跳ねたのだ。他の人に言っているのなんて、無論聞きたくない。ここはハッキリ言っておかないと、朔はきっとわからないだろう。 「わかった。結人は怒っても可愛いな。ほっぺた膨らませて、ハムスターみたいだ」  朔が僕の頬を啄く。誰がハムスターだ。それに、どうして和んだ顔をしているのだ。僕は、真剣に注意したつもりなのだけど。 「そんじゃ、ハムスターさんはケツ向けてね。はぁ····、朔の相手してたら心臓何個か持ってかれそう」 「ホントだね。ドキドキしちゃうんぁ、啓吾····舐めちゃダメぇ」 「可愛くヒクついてるアナル見てたら舐めたくなんの。ほら。舐められんの嫌だったら、自分でケツ開いてお強請りしてみ」 「ふぇ····。ア、アナル舐めないで、啓吾のおちんちん、挿れてくらさい」 (噛んじゃった。恥ずかしいうえに恥ずかしいなぁ·····) 「あはっ、可愛いなぁ。はいはーい、いいよ〜。挿れるよ。····んぁー、キッツ」  啓吾が僕のナカに入ってくる。片手で僕の腰を持って、どんどん奥に突き進む。 「やぁっ····啓吾、奥コンコンしたら··んんっ、イッちゃうよぉ」 「イけよ。昨日デキなかったから溜まってんんだよね。俺も1回出すから、結人も一緒にイッて」 「ひぁぃ。ん゙っ、あぁっ、んあぁぁっ!! イクッ、イッちゃうぅん゙ゃぁぁ♡♡」  奥に沢山出した啓吾だが、そのまま抜かずに2回戦が始まった。容赦なく奥を貫き『腹に飲ませてやるからな』と言って、2回目も奥にぶち撒けた。  相当溜まっていたのか、結局3回イクまで一度もおちんちんを抜いてもらえなかった。僕は休む間もなくイキ続け、啓吾が満足する頃には精液どころか、潮も声も出なくなっていた。 「結人、大丈夫? ごめんな。めっちゃヤッちゃった」  頬にキスをしながらイタズラっ子の様に謝られたら、許さないわけにはいかないじゃないか。啓吾はいつも狡い謝り方をするんだ。 「大丈夫らよ。それより啓吾、途中でアームホルダーから手抜いたでしょ。痛くないの?」 「あはは。バレてた? ちょーっとだけ痛いけど、結人の奥抉りたくってさ。しっかり腰掴みたかったんだよ」 「そっ、そんな事してたら治るの遅くなっちゃうでしょ。そういう事するんだったら、腕治るまでえっちしないよ?」 「やだぁ〜! もうしないから。な?」  僕は、啓吾のお強請りにめっぽう弱い。啓吾は、本当に甘え上手だ。 「しょうがないなぁ····。気をつけてね。早く治さないと、思いっきり抱きつけないでしょ」 「だな。マジで気ぃつけるわ。早く、結人に“おいで”ってしたいもんな」  ニカッと笑う啓吾の無邪気さに、僕の心臓はギュッと掴まれてしまう。苦しいくらいに愛おしい。  もう一度、朔とお風呂に入ってから帰り支度をする。すると、八千代が突然言い放った。 「結人、明後日の土曜空けとけよ。泊まりで出掛けんぞ」 「え、何なの急に。予定は大丈夫だけど、泊まりは母さんに聞かないと」 「大丈夫。おばさんに許可は貰っといたから」  りっくんまで。僕の知らないところで、また何かが始まっている。一体、土曜日に何があると言うのだろうか。

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