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ヤリたい放題
うがいを終えた僕は、ムスッとして啓吾に言葉を投げた。何故だか身体が熱くなっていることは、絶対に教えてあげないんだ。
そう思っていたけれど、僕が欲情していることなんて皆はお見通しだった。僕は、八千代に担がれてベッドに放り投げられる。
「ひゃぅっ····なんで投げるのぉ」
「前も言っただろ。縮こまってんの可愛いんだよ」
「けど怖いよ····」
「投げねぇほうがいいか?」
「当たり前でしょ!? ギュッてしたまま優しく寝かせてほしい····」
「ハハッ、そうか。んじゃ、あんま投げねぇようにするわ」
時々は投げるつもりなんだね。まぁ、前に怖いと言ったからか、少し低い位置からそぅっと投げてくれているのはわかる。
それでも、八千代の背が高いから怖い事に変わりはないけど、幾分かマシにはなっているのだ。八千代らしい気遣いだとは思う。投げなければいいハナシなんだけどね。
「八千代、怖かったからギュッてして」
「へいへい。我儘な姫さんだなぁ」
「姫じゃないもん! んっ、やぁ····」
八千代は抱き締めながらお尻を弄り始める。僕のと八千代のおちんちんが擦れて、なんだか変な感じだ。
「結人、そのまま場野のと自分の一緒に扱いてみ」
「こ、このまま? 一緒に!?」
「そ、一緒に。気持ちぃ(らしい)からやってみ」
啓吾に言われるがまま、僕たちのをくっつけて一緒に持って扱く。八千代が時々声を漏らして、気持ち良さそうにしている。僕も気持ち良い。
「それ、後で俺ともやろうな。今度は俺がやったげるから」
「俺はゆいぴにやってほしい。両手で持ってんの可愛いヤバイ。想像しただけでイきそう」
「俺も結人にやってほしいな。両手で一生懸命扱いてんの可愛い」
いつの間にか、八千代はお尻を弄るのをやめて前に集中している。いや、僕が集中できるように、だろうか。
「八千代、気持ちぃ?」
「ん、すげぇイイ。もうちょい強く握れっか?」
「んぇ····八千代のがおっきいから難しいな····」
「ン゙ッ····無理しなくていいから、そのままな·······結人、イきそ」
「ひぁっ!? んんっ····あぁっ」
わざわざ、イきそうな事を耳元で報告しなくていいのに。おかげで、先に僕だけイッてしまった。
「手ぇ止めんなよ。そのままシゴいてろ」
僕、イッたのに!? しかし、八千代の言葉に逆らえず、イキながらシゴき続ける。
「ふぅっ、あっ、はぁっ····やちぉ、も、僕もぅ、むりぃ····」
「無理じゃねぇだろ。俺ももうイクから····手ぇ止めたら後で寸止めしまくってやるからな」
「や、やらよぉ····ん゙ん゙っ、おちんちん、変になっぢゃう····」
「変になってろ。んっ····イクぞ」
八千代と一緒に、僕もまたイッてしまった。充実感と言うか、達成感と言うか、とにかく八千代がイッてくれたのが嬉しかった。
「ケツ向けろ。このまま挿れてやっから」
八千代は僕を四つ這いにさせると、ぐちゅぐちゅっと音を立てながら挿入した。精液で滑りが良くなっている所為か、奥までなんなく突き進んだ。
奥の扉をズンズン叩き、耳元で『抜くぞ』と囁いてから貫いた。衝撃が、背筋を走り肩から抜ける。
「なぁ、今度俺にも歯磨きさせろよ」
「にゃ、にゃんれ····もうやらよぉ」
「うるせぇ、やらせろ。座って、向かい合ってやるからなっ」
「んあぁっ!! わかった、わかったからぁ! 奥゙っ、そんな゙に、抉りゃないれぇ····」
「これか? お前これ好きだな。おー、すっげぇ噴くなぁ」
「や、あぁぁ····ぁ····お腹、苦ひぃ····お尻熱 いぃ」
「もっと腹いっぱいにしてやっからな」
八千代が下腹部を揉みながら言う。結腸に挿れながら揉まれると、外からの刺激が加わってエグいイキ方をしてしまう。大概、気を失ってしまうのだ。
今回も例外ではなく······。
お尻、と言うよりもお腹に衝撃を感じ目が覚めた。
「結人、わりぃけど寝てる暇ねぇぞ」
「しゃ··朔 ····、奥熱 い····お腹 、熱 いのでいっぱい····」
「そうだな。もっと熱くしてやるぞ。そんで、もっといっぱいにしてやるからな」
「あぁっ、朔、好 きぃ····おっきいので、お腹 か壊ひて」
「····任せろ」
「任されちゃダメだかんね? まだ壊さないでよ、朔」
「そうだよ。まだ2周目なんだからね? ゆいぴが完全にトんだらデキなくなっちゃうでしょ」
「そうか。そんじゃ、壊さねぇように気をつけるな」
「朔····僕のこと、壊してくれにゃいの? もっとね、めちゃくちゃにしてほしい」
「おい、これ壊したらダメか?」
「「ダメ」」
「結人ぉ、あんま煽ってっとさ、朔の巨チンで腹裂けんぞぉ」
「ひぅ····裂けちゃうのやら····怖 い」
「ん゙ん゙っ······怖くねぇぞ。裂けねぇように、上手く抱いてやるからな。結人は気持ち良くなってたらいいんだぞ」
「····ふぁい、お願いしましゅ」
僕は、朔にしがみつきお強請りした。
「朔、いっぱい突きながら、いっぱい好 きって言って? 僕も、いーっぱい言うから」
「····わりぃ。壊したらごめんな」
「あーあ。朔キレちゃったじゃん。なんで結人あんな煽んの?」
「ふわふわってレベルじゃないよね」
「あのクソ執事、なんか盛ったんじゃねぇか?」
──ザザッ····ジョーク品ですが、少々。結人様のお身体がポカポカするお薬を、隠し味として朝食に。皆様の分には入れておりませんので、冷静にお楽しみください。身体に害は御座いませんので、ご安心くださいね。ブツッ──
凜人さんがカメラ越しに喋っていたようだ。そっか、最近の防犯カメラは通話できるんだよね。凄いな。
······あれ? これって、まだ凜人さんに見られてるの? 今も!?
「朔、やら、待って。凜人さんに見られてぅ」
「知ってる。カメラ切ってねぇからな」
「んぇ!? ぼ、僕のえっちなとこ、見られてもいいの?」
「よくねぇ。けど、えっちな結人のデータは後で欲しいからな。利害の一致だ」
「······一致してぅ? 僕、恥じゅかひぃよ」
「見られてんの、結人興奮するだろ?」
「し、しないもん」
僕は、見られて興奮するような変態じゃないぞ。と、思っていたのだけれど、啓吾がカメラを持って来て真横で撮り始めた。反射的にお尻がキュッとする。
「結人、これの向こうで凜人さんが見てるよ。恥ずかしいな?」
「やらぁっ! あっ、朔、おっきくなってぅ!! ナカでおっきくなぅのらめぇ!」
「違ぇぞ。結人のケツが締まってんだ。すげぇ締まって····俺のちんこのほうが食い千切られそうなんだ」
「ぶはっ、なんでそんな冷静なんだよ。朔、痛くねぇんか?」
「ちょっと痛ぇ。動けねぇしな。けど、パニクってる結人が可愛くてイきそうだ」
「結人、朔に種付けされてイクとこ、凜人さんに見てもらおうな」
「た、タネちゅぇ? タネって····んぇ? ぁに? ふぇっ、わかんないよぉ」
「ゆいぴ凄いね。媚薬ってホントにジョークなの? 本物っぽくない?」
「ホンモンだろうな。知らねぇでああなってんだし、あの執事が偽モンで遊ぶとは思えねぇ」
「あー、確かにね。て言うか啓吾さ、凜人さんにそこまで見せなくていいだろ」
「何言ってんだよ。これ、後で見んの俺らだぜ? 俺らが見たいように撮ればいいんじゃねぇの?」
「凜人、データは俺たちに寄越せよ。お前の手元には残すんじゃねぇぞ」
──ザザザッ、かしこまりました。脳裏に焼き付けておきます。データは皆様の分をご用意しておきます。ザァップツッ──
凜人さんだけじゃない。みんな変だ。これを後で見るって、え、AVじゃないんだからやめてほしい。
「みんにゃ、何考えてぅの? こんなの、ぇ、AVみたいだよぉ」
「俺らしか見れねぇ、特別なやつな。嫌か? 俺らが愛し合ってるとこが一生残せるんだぞ?」
「愛し合ってぅの、一生····?」
「あぁ。ラブラブなところが、一生」
「えへへ、ラブラブぅ····いいねぇ」
「あはは。ゆいぴワケわかってないじゃん。めっちゃ可愛い」
「ありゃぜってぇ覚えてねぇな。まぁ、いいんじゃねぇか? 今までの分もほとんど覚えてねぇみてぇだしな」
「そだね。今までどんだけ撮ってきてるか。今更だよねぇ」
りっくんと八千代が、意味不明な話をしている。これまでに撮った分って何? 記憶にないんだけど。
まぁ、聞いたところで、どうしようもないだろうからいいや。
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